豊田通商、アルミスクラップ新会社設立。サッシの水平リサイクルに寄与
豊田通商は14日、グループ会社の豊通マテリアルと非鉄スクラップの三光埼玉(埼玉県)が共同出資し、アルミサッシスクラップの選別加工を行う新会社豊通ソーテック(本社・兵庫県赤穂市、社長・田形拓郎氏)を10月31日に設立したと発表した。再生アルミ原料の供給を通してアルミサッシの水平リサイクル拡大に貢献する。資本金は4億9千万円。出資比率は豊通マテリアルが80%、三光埼玉が20%。 豊通ソーテックは市中から集荷したアルミサッシスクラップから高品質の再生アルミ原料を生産する。家屋解体などによって発生するアルミサッシにはビスなどの鉄やその他金属、プラスチックなど異物が付着しており、それらを破砕・選別工程によって除去する。生産開始は2025年8月を予定する。 窓枠などアルミサッシ建材ではリサイクルアルミ原料を活用する動きが加速している。それに伴い増加するサッシtoサッシの水平リサイクルのための原料需要に豊通ソーテックが生産する再生アルミ原料で応える。また、生産した再生アルミ原料は建材だけでなく、電気自動車(BEV)など自動車部品への活用も見込む。 豊通マテリアルと三光埼玉は豊通ソーテックと協業する構え。豊通マテリアルはアルミサッシの集荷と豊通ソーテックへの販売、豊通ソーテックで生産した再生アルミ原料の販売、事業運営を担う。三光埼玉は実績あるアルミサッシリサイクルで培った技術力とノウハウを生かし、技術・生産支援、選別加工設備の保全支援などを担う。