マクラーレン アルトゥーラ スパイダー海外試乗!類いまれなる凝縮感と開放感のハーモニーに心躍る
750Sに比肩する、優れた乗り心地を実現
今後のマクラーレンのプロダクトのキーとなるだろう、進化したカーボンタブを軸に構築されるMCLAアーキテクチャー、それを用いた第1弾となったのがアルトゥーラシリーズだ。コクピットに収まってのインターフェースの清冽さには相変わらず感心させられる。標準シートの剛性やサポートも完璧で、そのフィット感は他とは一線を画する感がある。 試乗時はWRCのコース付近のタイトなワインディング路なども走る、クルマにとっては相当タフな環境だったが、アルトゥーラ スパイダーはまったく音を上げることなくバンピーな路面に吸い付くようなフットワークを披露した。 可変ダンパーシステムの応答速度は初出時に対して実に90%も高められているというが、大入力だけでなく石畳をそろそろと進むようなタウンライド域でもしっかり減衰を立ち上げて入力の角を丸めている。足まわりの饒舌さや度量の深さという点でいえば、油圧システムを用いる750Sにも比肩するといっていいだろう。 このアシの良さによって700psのパワーも持て余さず、山道でもしっかり踏んでいける。エンジンとモーターとの繋がりも均され、ブレーキの癖も削られ・・・と、アルトゥーラシリーズはスポーツカーとしての洗練度が一気に高まった。スパイダーはその凝縮感を開放感と共に味わえるという格別な魅力を備えた1台だ。 【主要諸元 アルトゥーラ スパイダー】 ●Motor 型式:M630 種類:V6DOHCツインターボ 総排気量 2993cc最高出力:445kW(605ps)/7500rpm 最大トルク:585Nm(59.6kgm)/2250-7000rpm 燃料・タンク容量:プレミアム・65L WLTPモード燃費:20.8km/L CO2排出量:108 g/km ●Motor最高出力:70kW(95ps) 最大トルク:225Nm(22.9kgm)EV航続距離(WLTPモード):33km ●Performanceシステム最高出力:515kW(700ps) システム最大トルク:720Nm(73.4kgm)0→100km/h加速:3.0sec 最高速度:330 km/h ●Dimension&Weight 全長×全幅×全高:4539×1976×1193mm ホイールベース:2640mm トレッド 前/後:1650/1613mm 車両重量:1457kg ●Chassis 駆動方式:MR トランスミッション:8速DCT ステアリング形式:ラック&ピニオン サスペンション形式 前:ダブルウイッシュボーン 後:マルチリンク ブレーキ:カーボンセラミックディスク タイヤサイズ 前、後:235/35R19、295/35R20 ●Price 車両価格:36,500,000円
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