【2023年のBtoC-EC】市場規模は24.8兆円で9.2%増。物販系は14.6兆円で4.8%増、EC化率は9.38%
経済産業省が9月25日に発表した「令和5年度デジタル取引環境整備事業(電子商取引に関する市場調査)」によると、2023年のBtoC-EC市場規模は24兆8435億円で前年比9.23%増だった。
内訳を見ると、物販系分野は14兆6760億円で同4.83%増。サービス系分野は7兆5169億円で同22.27%増、デジタル系分野は2兆6506億円で2.05%増。
商取引金額に対するBtoC-EC市場規模の割合を示すEC化率は9.38%で同0.25ポイント増だった。なお、「令和5年度デジタル取引環境整備事業(電子商取引に関する市場調査)」では、EC化率を物販系分野に限定。EC化率は、電話、FAX、Eメール、相対(対面)なども含めた全商取引金額(商取引市場規模)に対するEC市場規模の割合と定義している。
スマートフォン経由の物販のBtoC-EC市場規模とスマートフォン比率に関する推移も調査した。スマートフォン経由の物販のBtoC-EC市場規模は8兆6181億円で同10.0%増。物販BtoC-EC市場規模に占めるスマートフォン比率は58.7%だった。
物販系分野における商品ジャンルごとのBtoC-EC市場規模では、調査した全ジャンルで2022年の市場規模を上回った。市場規模が大きいのは「食品、飲料、酒類」「生活家電、AV機器、PC、周辺機器等」「衣類・服装雑貨等」「生活雑貨、家具、インテリア」「書籍、映像・音楽ソフト」。このうち4カテゴリでそれぞれ2兆円を突破、4カテゴリ合計で物販系分野の約73%を占めている。