「マークしようとしたらボールが見えなかった」W杯制覇の元伊代表DFが明かすバルサの元同僚
2006年のワールドカップ(W杯)覇者の元イタリア代表DFジャンルカ・ザンブロッタ氏が、セリエA公式ラジオ『Radio Serie A』のインタビューで現役時代のエピソードなどを語った。 マルチェロ・リッピ指揮下のイタリア代表で2006年ドイツW杯を制した直後に、ユヴェントスからバルセロナへと移籍したザンブロッタ氏。現在47歳の元DFは、当時チームメートだったチャビ・エルナンデスやリオネル・メッシ、アンドレス・イニエスタらについて語った。 「2006年のメッシは最強だったと思っている。純粋な才能で、別の惑星からやって来たようだった。だが、チャビやイニエスタ、ロナウジーニョら他の選手たちも宇宙人だったよ。彼らは常に明るく、協力的で、最高の青年たちだった」 「ボールを持つと、最も難しいことであっても簡単にやってのけていた。そんな彼らを毎日、練習で見られたことは幸運だった。W杯を終えた後で、私自身も気力の面でも技術面でも強力だったはずだった。だがある日、練習でチャビをマークしようとしたら、ボールが見えなかったんだ。彼らは今でも違いを作り出せただろうね。クオリティは常にフィジカルを凌駕するものだ」 続いてザンブロッタ氏は、自身の現役時代と現代サッカーを比較した。 「現在のサッカーは変わったが、それは試合数に関してではない。10年前の選手も年間70~80試合をプレーしていて、その数は現在とかなり近いものがある。むしろゲームのインテンシティが変わったと言って良いだろう。現在ははるかにフィジカルが必要とされるようになり、サッカー選手は食事や休養、睡眠を管理し、360度あらゆる角度から見てアスリートでなければならない」