“ラジオモンスター”オードリーの2024年 『ANN』と日向坂46…今年2度の東京ドームで見せた圧トゥー的なパワー
「今の若林が何をすればいいのか、誰でもいいから頼むから教えてくれ」。2022年12月のオードリー・若林正恭は悩んでいた。星野源と“悩み”について語り合うトークバラエティー「LIGHTHOUSE」(Netflix)内で、明かされた若林の一行日記。それから、ちょうど2年が経った2024年12月。春日俊彰とともに、1年に2度も東京ドームに立った“ラジオモンスター”は、年の瀬まで最高にトゥースな活躍を見せた。 【予告動画】NHK『100カメ』ついに『オードリーANN』東京ドーム回 ■東京ドームで「ラジオやります」 トゥースとしかいいようがない景色 2月18日に行われた、5万3000人のリスナーが集い、ライブビューイングと配信を含めると合計15万6707人が熱狂したイベント「オードリーのオールナイトニッポン in 東京ドーム」。冒頭に挙げた若林の悩みは、この東京ドームライブをやるか否かということだった。ともに語り合う中で「3~4年覆っていた膜」から連れ出した星野による「おともだち」に乗せて幕開けした、前代未聞のドームライブ。若林はエミネムオマージュとみられるポーズでキメた後、このイベントに向けた体力作りのために使っていた“自転車”に乗って、風を切るようにドームの周りを1周。一方の春日俊彰は、映画『メジャーリーグ』のチャーリー・シーンを彷彿とさせる姿で登場するも、すぐさまその余韻を捨て去る“チャーリー・シーン卒業”で、ゆっくりと歩みを進めていった。 2人がドームの中心に並ぶと、会場中に喜びが伝播していく。若林が「こんばんは、ラジオモンスターです!えー自転車で来ました。きょうは、ラジオやります」と宣言すると、春日もいつものように「東京ドーム、カスミン」とあいさつ。東京ドームを舞台にしながらも、あくまでいつも通りの“オープニングトーク”を行っていく様子は、なんとも不思議な感覚だった。それぞれのトークパートでは、若林が、体力作りの一環で行っていた自転車を生かして「Uber Eatsの配達員デビュー」を果たし、春日は思い出の町中華「長楽」のポークライスを、若林のために“完全再現”するなど、弾を込めてきたエピソードを披露した。 春日メインの企画では、番組内で話題になっていた、春日が妻・クミさんの味玉トッピングをケチっている“因縁”から派生して「プロレスマッチ」へと展開。クミさんの親友・フワちゃんが、クミさんのくやしさを胸にリングに立ち、実況は飯田浩司アナ、解説は佐藤満春、クミさんが務め、リングアナは田中ケロが担当するという豪華布陣となった。 若林がDJプレイを行うパートでは、番組内の名言を「ビタースウィートサンバ」に乗せて紹介する一幕が。2曲を終えて、「Orange」のDJプレイに入るかと思われたところで星野源がセンターステージにサプライズ登場を果たし「久しぶりだな、東京ドーム」。花道中央で近づいていった2人は「Orange」を歌唱した。会場の興奮も冷めやらぬ中、2人でのトークが行われた後、星野が「せっかく来たんで、もう1曲やりません(笑)?」と提案。星野が「この2人といえば、もう1曲あるんですよね?みなさん、立ちませんか?」と切り出すと、センターステージで「Pop Virus」のコラボを行った。MC.wakaのラップパートは、東京ドームバージョンにアレンジされており、スマートフォンの明かりが灯りだす、唯一無二の「LIGHTHOUSE」による空間が広がった。 感動の余韻が残る中、いつもどおりに「死んでもやめんじゃねーぞ」のコーナーに。そのまま、エンディングトークになり、ラジオブースを模したトロッコでドームを回っていった。最後は、再び2人が登場し、圧巻の30分超にわたる漫才で大団円。若林が「配信、ライブビューイング、会場、みなさん最高のトゥースですよ。ありがたかったね。こうやって集まって、みなさんのおかげで舞台を作ってくれましたから。ちょっと言葉が見つからないくらい、そういう気持ちであふれていますよ。そうですね、何年後になるかわからないですけど、お互いトゥースだったら、またやろうよ」と呼びかけると、春日も「これはトゥースな話よ」と応じた。若林が「我々はいつも土曜深夜1時にしゃべり続けていくので、気が向いたらまた聞いてください。トゥースとしかいいようがない」と締めくくった。