堀井氏香典領収書、事務所保管か 特捜部が実態解明へ
堀井学衆院議員=自民離党、比例北海道=側が選挙区内の複数の有権者に香典を渡したとされる公選法違反事件で、秘書が堀井氏名の香典を渡した際に地元有権者から受領した領収書が、事務所に保管されていたとみられることが18日、事務所関係者への取材で分かった。違法な寄付を裏付ける証拠に当たる可能性がある。 特捜部は18日午後も、東京都港区の堀井氏の議員宿舎や北海道登別市の地元事務所など関係先の捜索を続けた。押収したパソコンなどを解析して実態解明を進める。 北海道では香典に対して領収書を出す慣習がある。事務所関係者によると、2012年の衆院選で北海道9区から出馬し初当選した直後から、秘書が有権者の葬儀に香典を持参したとされ、領収書の中には堀井氏が1期目の在任中のものも含まれているとみられる。公選法に違反した形での香典提供が常態化していた疑いがある。 香典の金額は1万~数万円だったとされ、故人の枕元に飾る枕花を送った疑いもある。事務所関係者が参加するLINEのグループチャットで金額のやりとりなどがあった。