広島・床田 原動力は家族という“宝物” 長女の誕生で考えに変化「できるだけ長くこの世界にいたい」
広島・床田寛樹投手(29)が新春インタビューに応じ、30歳で迎える今季への意気込みを語った。23年6月に長女が誕生したことで「考えが変わったんですよ」という左腕。その素顔を担当記者が明かした。 床田を取材していると、こんなにもマウンドと表情が変わる人がいるんだと毎回思わされる。試合中のクールさはない。柔らかい笑みをたたえ、関西人らしくトークスキルもカープの中でトップクラス。取材時間の20分があっという間に感じられた。 印象に残っているのが「この世界にしがみついてでもいたい」という言葉だった。入団1年目に左肘のトミー・ジョン手術を経験。その数年後に再び左肘を痛め、2度目となる同手術の可能性を告げられたという。「もう野球を辞めようと思った」と引退も頭をよぎったが、周囲の説得もあり現役を続行。手術も回避することができた。 23年6月に子供が生まれてから考えが変わったと明かした左腕。もし今、大きな手術が必要になった時はどうするのかを問うと、「迷わずすると思います。リハビリがきついのも知ってますけど頑張れると思いますね」と即答した。 「できるだけ長くこの世界にいたい。40歳までプレーできたら最高です」。家族という“宝物”を原動力に、1年でも長くマウンドに立ち続ける。(デイリースポーツ広島担当・高橋涼太朗)