羽生結弦が明かす〝こだわり〟の数々「わずかな違いに敏感なんですよ」
フィギュアスケート男子で五輪2連覇を果たしたプロスケーター・羽生結弦(29)が〝こだわり〟を明かした。 ボディーケア商品などを扱うファイテン社とアドバイザリー契約を結ぶ羽生は、25日までに同社の平田好宏代表と対談。プロ転向後の変化について問われると「今は2時間半ずっと滑り続けますので、長時間、高強度の動きに耐えられる体づくり、体力づくりをするようになりました。でも、持久力だけを鍛えるだけですと、瞬発系の筋力が弱くなるので、その両方を高いレベルで維持しながらバランスをとるのはすごく難しいんです。今はどんな取り組みが必要なのかを研究し、探究していく最中で、自分は進化の過程にいるのだと思っています」と率直な思いを語った。 貪欲にレベルアップを目指す羽生は同社の商品を積極的に使用しており、演技時は同社の5本指ソックスも着用。「当時はそもそも5本指ソックスがそれほど流通していなかったんですが、使ってみて足の自由度の高さに驚きましたね」と印象を口にした上で「冬の常設リンクは室温が氷点下になることも多く、足先の感覚がなくってしまうのですが、ファイテンソックスならば暖かさを維持できます。また、フィギュアスケートは細いエッジを左右に倒したり、前後を使い分けたり、スピンの時には遠心力に耐えるために足の指に力を入れ続けていて、足底筋群の活動量も多く、そうした動きもこのソックスがサポートしてくれています」と太鼓判を押した。 平田代表によると、羽生は試作品を履いた際に「同じ製品でも編み方の違いで履いた時の感覚が変わる」と指摘したという。これには羽生も「素材や編み方のわずかな違いが演技に影響するんです。(小学生時代から愛用する)RAKUMAネックレスも同様で、同じ重量でもバランスが変わったり、ネックレスの紐の長さが少し変わっただけでスピンが回りにくくなったりします。そうしたわずかな違いに敏感なんですよ」と苦笑いを浮かべたが、この繊細さが一流の演技につながっている。 羽生が30歳の誕生日を迎える12月7日には自身が制作・指揮するアイスストーリー第3弾「Yuzuru Hanyu ICE STORY 3rd―Echoes of Life―TOUR」が始まる。「世界最高峰のチームと、そして、みなさんと一緒に、最上級の体験をしていただけるよう、心を込めて、魂を込めて、全身全霊で滑り、届けていきます」と意気込む中で、果たしてどんなパフォーマンスを見せてくれるのだろうか。
東スポWEB