【津波防災の日】能登半島地震で注目…日本海側の津波リスク 福岡市では最短7分で水位変動も 危険度を専門家に聞く
■日本海側の津波の怖さは「到達までの時間」
そして日本海側の津波の怖さ、それは津波の「到達までの時間」です。 西山断層による津波の場合、福岡市東区では地震から最短7分、中央区でも約30分で水位に変動が現れると想定されています。
三谷教授は都市部での津波について避難の仕方が明暗を分けると話します。 ◆九州大学大学院工学研究院 三谷泰浩教授 「この場所だと、ドームとかホテルとかがあるので、そういうところに逃げ込むのが一番得策。距離でかせぐのではなく、高さでかせいでください。たとえば2階から3階に上がれるような避難の仕方が街なかでは必要」 いつ起きるか分からない地震、そして津波。 万一の際どこに避難するのか、1人1人が考えを巡らせておく必要があります。
■わずかな時間で津波が来るおそれも
福岡県内で想定される津波の高さなどを改めて見てみます。 最も高い津波が想定されているのは宗像市で最大4.3メートル、そして水位に変動が出始めるのが3分。 その隣、福津市では最大3.8メートルの想定で水位の変動がわずか1分で起こるとされるなど、福岡市から岡垣町まで広い範囲で、わずかな時間で津波が来る可能性があります。 今回、紹介した想定は西山断層の場合でしたが、三谷教授によると「海の中にはまだ見つかっていない断層がある可能性もある」ということです。 地震が起きて津波が発生した際にどのような行動を取るのか。 近くの高い場所に逃げるのか、頑丈な家ならば自宅内の高い場所に逃げるのかなど日ごろから考えておく必要がありそうです。
テレビ西日本