<ここに注目>中京大中京・畔柳攻略へ専大松戸「選球眼」で重圧 選抜高校野球
中京大中京・原尚輝主将の話
(対戦相手の専大松戸は)戦国・千葉を勝ち抜いて、投打ともに戦力は高いが、うちも秋よりレベルアップしている。(春夏通算133勝は全国1位)日本一を目標にして、さらに勝利数を伸ばしたい。
甲子園優勝は全国最多の11回 OBにフィギュア浅田真央さん
中京大中京(愛知) 中京商業学校として1923年に創立。67年に中京、95年に現在の中京大中京高に改称した。「真剣味」を校訓とし、知・徳・体のバランスがとれた人格を養成するとともに、平和的・民主的な社会の形成者を育成することを教育目標としている。 野球部は開校と同じ23年に創部。甲子園出場は夏は28回で、31年から3連覇。甲子園では、春夏通算133勝を挙げ、全国最多の優勝11回(春4回、夏7回)を誇る。 卒業生に野球日本代表「侍ジャパン」の稲葉篤紀監督、プロ野球・広島の堂林翔太のほか、フィギュアスケートのバンクーバー五輪銀メダリスト・浅田真央さんらがいる。
「共に熱く戦う」チアリーディング部キャプテンの加賀愛理さん
愛知大会、東海大会と優勝を重ねる野球部の皆さんの活躍は、私たちに元気、勇気を与えてくれます。コロナ下で、センバツ出場が決まり、暗い雰囲気を照らしてくれる明るい光だと思いました。 チアリーディング部は、2月まで緊急事態宣言による部活動禁止など厳しい状況でしたが、現在は甲子園に向けて、応援練習をしています。常時マスクの着用や、間隔をあけるなど対策を考え、練習は通常の半分ほどですが、モチベーションを上げて、乗り越えてきました。 甲子園で声は出せませんが、一体美を意識し、全員の動きと心を合わせて、選手の皆さんの力に変わる応援をしたいです。共に熱く戦います。日本一を目指して、頑張ってください。
専大松戸「修正力と考える力の高さが特徴」
2020年秋の千葉大会は3位。創部61年目で初出場した秋季関東大会で4強入りし、15年夏以来、2回目の甲子園出場に結びつけた。母校の竜ケ崎一、藤代、常総学院(いずれも茨城)に続き、率いた4校全てで春夏通算9回目、センバツでは4回目の指揮となる持丸修一監督は「修正力と、考える力の高さが今年のチームの特徴」と語る。 関東大会で2試合連続の無四死球完封を果たした右サイドスローの主戦・深沢鳳介(3年)は、冬の間の下半身強化で変化球のキレと制球力を磨いた。打線は中軸の吉岡道泰、主将の石井詠己(ともに3年)ら俊足の好打者が並ぶ。冬場は例年より紅白戦やシート打撃を増やし、野手の間を抜く打撃や球際に強い守備など、実戦での攻守向上を図った。 約50年の高校野球指導で培った持丸監督の持論は「アドバイスはするが答えを考え、実践するのは子どもたち。成長を信じ、寄り添うのが私の役割」。チーム全員で「勝つために自分がやるべきこと」を考え、初のセンバツに臨む。【熊田明裕】