勇気と感動を与えられる力士に 奄美大島出身の福崎(樟南高) 藤島部屋へ入門会見
鹿児島県奄美市名瀬出身の福崎真逢輝(17)=樟南高校3年=の大相撲藤島部屋への入門会見が23日、鹿児島市の同校であり、福崎は「応援してくださる方への感謝の気持ちを忘れず、勇気と感動を与えられる力士になりたい。勝っておごらず、負けて腐らず、樟南高校の先輩である(元大関の)若島津関を超えたい」と意気込みを語った。 福崎は172センチ、140キロ。住用相撲クラブで競技を始め、名瀬中学校卒業後に樟南高校へ進学。相撲部に所属し、今年10月の国民スポーツ大会の少年の部個人で優勝。12月にあったアマチュア相撲の日本一を決める天皇杯全日本選手権で8強入りし、幕下最下位格付け出しの資格を得た。 藤島部屋を選んだ理由について福崎は「武双山としての藤島親方に小さい頃から強い憧れを持っている。小学生の頃からアドバイスをもらい自分の良いときも悪いときも知っている。親方の下でもっともっと強くなり横綱を目指したい」と話し、藤島親方は「(福崎は)積極的な相撲を取るところが魅力。小、中、高校と良い指導者に巡り合い、基礎はできていると思うので稽古して頑張ってくれると期待している」と話した。 地元奄美に対して福崎は「奄美大島でなければ相撲をしていなかったと思うし、奄美の人たちが応援してくださって今の自分がある。活躍してちょっとでも恩返しができれば」。高校3年間を「大きなけがや勝てなくてつらい時期もあった。良い仲間と先生に支えられここまで頑張ってこられた」と振り返った。福崎の初土俵は大阪である三月場所を予定している。