「判断が本当に難しい」 2週連続Vかかる岩崎亜久竜が警戒するのは…
<パナソニックオープン 事前情報◇18日◇有馬ロイヤルゴルフクラブ(兵庫県)◇7100ヤード・パー72> 品薄オデッセイのニュータイプを激写【写真】 先週の「ANAオープン」で今季1勝目を飾った岩崎亜久竜は、2週連続優勝を狙って関西決戦に挑んでいく。気温10度台と、長袖でプレーができるほど涼しかった北海道から舞台は30度を超える兵庫県に移動。この日はプロアマで18ホールをラウンドし、顔もほてりを見せ「暑いです」としたが、体調はよさそうだ。 とはいえ、コースには難儀しそうだ。前戦の洋芝だけのコースから、ティフトンと野芝が入り混じった今週のラフは要警戒。「長さも先週より長いので、ラフに入ったら脱出というか、グリーンに持っていくのが本当に難しい。なので、フェアウェイキープが大事になると思います」とボールが埋まってしまいロストボールも考えられるほどの長さに、リスクを感じている。 火曜日とこの日のラウンドで感じたラフの難しさは「深すぎて自分がどれぐらい飛ぶかの判断が本当に難しい。引っかけて左に曲がりすぎてしまうこともあるし、縦距離が本当に難しい」ということ。「ラフに入りそうなところと、グリーン周りとかしっかり練習もできた」とトラブルを考慮し、事前の下調べはできた。あとは状況に応じたマネジメントと、そのときの選択がカギとなりそうだ。 毎日の目標は「5アンダーいけたらと思っていますけど…」とバーディを奪っていきたいが、ラフへの警戒心が大きくかすかに不安な表情を浮かべる。先週は4日間のフェアウェイキープ率が『35.714%』と納得のいく数字ではない。しかし、そのなかでトータル20アンダーまでスコアを伸ばしている。セッティングは「今週のほうがプレッシャーがある」と話すが、ピンチをチャンスに変えるチカラが岩崎の持ち味だ。 「目の前の自分のできることに集中して、そんなに意識せずに頑張りたいです」。2週連続Vという期待に気負うことなく、自分のスタイルを徹底していく。(文・高木彩音)