インパクトは前傾角度を保つことが大事! 上体が伸び上がってしまう人の解決策は?【謎キャラコーチ『わきゅう』の気になる話♯88】
一昨年の全米女子アマを制し、プロテスト合格後、米下部ツアーで活躍する馬場咲希プロを、中学1年から指導しているのがプロコーチの坂詰和久(さかづめかずひさ)、通称『わきゅう』だ。坂詰コーチと20年以上の付き合いがあるベテラン編集者Oが、謎キャラコーチの気になる話を聞き出す。今回は「インパクトの前傾角度」がテーマだ。 体と腕の使い方を連続写真で確認しよう!
O編 前回の話を振り返ると、ダウンスウィングからインパクトにかけては、体自体を回そうとするのではなく、左脚を伸ばすことで、結果的に体が回るようにすることが大切だってことだったよね。 坂詰 そうですね。自分で体を回してダウンスウィングする人が多いんですが、体は左脚を伸ばす動きに連動して回るので、体を回す意識は必要ないんです。 O編 ただ、そのためには、前傾角度を保って左脚を伸ばす必要があるって話だったね。 坂詰 ええ。それができて初めて左脚を伸ばす動きと、コアの回旋が連動して、体が回るんです。体が伸び上がって前傾角度が崩れてしまうと、左脚を伸ばしてもコアが自然に回旋しないので注意したいですね。 O編 でも、アベレージゴルファーの場合、ただでさえ前傾角度が崩れやすいじゃない? そういう人が左脚を伸ばそうとしたら……。 坂詰 間違いなく、前傾角度は崩れちゃうでしょうね。 O編 どうしたら、前傾角度を保てるようになるの? 坂詰 体が伸び上がる人って、力の使い方というか、イメージが間違ってるんです。そこがわかれば、誰でも前傾角度を保ってダウンスウィングできるようになりますよ。 O編 それは興味深いね。もっと詳しく教えてよ。 坂詰 脚を伸ばす動きって、ジャンプにたとえられるじゃないですか。でも、ゴルフはジャンプの仕方がちょっと違うんです。 O編 どう違うの? 坂詰 普通、ジャンプするときって、しゃがみながら両腕を後ろに振って、その両腕を体の前に振り上げながら跳び上がりますよね? O編 バレーボールでアタックするときみたいな感じだね。 坂詰 そうそう。そういうイメージで脚を伸ばすと、体が伸び上がって、前傾角度が崩れちゃうんです。ほら、体が伸び上がる人って、ダウンスウィングでお尻が前に出て、頭が上がるじゃないですか。普通のジャンプって、まさにそういう動きでしょ? O編 あぁ、確かに。腕を体の前に振り上げながら跳ぶと、お尻が前に出て、前傾角度がなくなって(体が真っすぐになって)、頭が上がるね。
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