バレエの軽やかさを宿すディオール──特集:2024年の冬に欲しいブーツとレザーシューズ
往年のバレエダンサーにオマージュを捧げた今季。バレエシューズを思わせるものから、異素材をミックスしたハイブリッドシューズまで、足取りも優雅に弾むアイテムを展開している。 【写真を見る】それぞれのプライスとディテールをチェック!
アイコニックなモチーフ使いにも注目
今季のディオールは、メゾンとも関わりが深い伝説的なバレエダンサー、ルドルフ・ヌレエフにオマージュを捧げた。また、メンズクチュールも同時に発表され、絢爛なアイテムとその裏にある技術力の高さを伺わせるものであった。シューズコレクションはヌレエフのステップを思わせるような軽妙で優雅な趣。レザーのアッパーとラバーソールによるハイブリッドシューズはその代表だ。アッパーのデザインはクラシカルゆえ、どんな装いにも合わせられるのもポイント。 ■“DIOR COMBAT” DERBY SHOES レザーのアッパーと機能的なソールをミックスし、トレンド感とアスレチックな雰囲気を両立したダービーシューズ。カーキのポリッシュド カーフスキンを使用し、サイドとシュータンにはベージュとブラックの「ディオール オブリーク」のジャカードパネルをあしらった。ソールはグレーのチャンキーなヒールが存在感を高めており、グリップ力も抜群。シューレースに加え、ジップクロージャーも備えているので、脱ぎ履きが楽に行える。 ■“DIOR COMBAT” CHELSEA BOOTS ブラックのポリッシュドカーフスキンを使用したサイドゴアブーツ。サイドゴアには同系色の「ディオール オブリーク」モチーフをあしらい、さりげないアクセントとしている。こちらもレザーではなく、ボリュームあるラバー製のソールを採用し、スポーティーなトレンド感をプラス。非常に軽量で、長時間着用しても疲れないのも嬉しいポイント。ドレス、カジュアルどちらにも対応する使い勝手に優れた一足だ。 ■“DIOR COMBAT” LOAFER クラシカルなアッパーに、スポーティーなラバーソールというミックス感覚が新鮮なローファー。光沢のあるカーフレザーとマットなソールもデザインの対比となっている。サドル部分には”DIOR”のシグネチャーロゴが入り、ブランドらしさをそこはかとなくアピールできるのだ。ちなみにソールの裏側は、フロントに「ディオール オブリーク」モチーフ、ヒールにはブランドロゴがそれぞれ刻まれている。 ■“DIOR TENDU” BALLERINA バレエへのオマージュを込めてデザインした、今季を象徴する一足。パッド入りのカーフスキンのアッパーにアイコニックな「カナージュ」モチーフをあしらって、ディオールらしさを追求した。オペラパンプスようなフォーマルなシルエットに、2本のクロスストラップが独特の色気を与え、唯一無二の優雅さを醸す一足に仕上がっている。 ■クリスチャン ディオール TEL:0120-02-1947
文・オオサワ系、森下隆太 写真・高橋絵里奈 スタイリング・安倍拓志 編集・岩田桂視(GQ)