「Gemini 1.5」のユースケースを競うコンペ、「Kaggle」で開催中
Googleが人工知能(AI)モデルの「Gemini 1.5」を発表したのは、米国時間2月15日のことだった。この新しいAIモデルは、理解力と全体的なパフォーマンスが向上しただけでなく、コンテキストウィンドウの拡大により、一度に記憶できる情報量が増加した。 そして今回、「Gemini」の強化された機能を利用した興味深いユースケースやクリエイティブなユースケースを考案して、2万5000ドル(約380万円)の賞金を獲得できるチャンスが訪れた。 データサイエンスコンペ(競技会)のプラットフォームで、データサイエンティストや機械学習ユーザーのオンラインコミュニティーでもある「Kaggle」が、Gemini 1.5で拡大されたコンテキストウィンドウの限界に挑戦する最もクリエイティブなユースケースを競うコンペを開催した。 参加方法は次の通りだ。 まず、考案したテストについて説明したKaggleノートブックと「YouTube」動画を作成しなければならない。テストでは、「Gemini 1.5 Pro」「Gemini 1.5 Flash」「Gemini 1.5 Flash-8B」のいずれかのAPIを使用して、10万超のトークンの入力を処理する方法を示す必要がある。参加者は、ノートブックの内容を5分未満にまとめたYouTube動画を作成して公開しなければならない。 エントリーするには、こちらの「Googleフォーム」を使用する。その際、このコンペに関連する公開済みKaggleノートブックへのリンク、自分のモデルがコンテキストとして使用したデータを含む公開済みKaggleデータセットへのリンク、および完成したプロジェクトの概要を説明するYouTubeまたは「YouTubeショート」の動画へのリンクを記入する必要がある。 Kaggleによれば、フォームを送信できる回数に制限はないが、最も締め切りに近い日時に送信されたものだけが審査の対象となるという。チームとして参加する場合、1つのフォームでエントリーできるが、ノートブックにすべてのチームメンバーを協力者として記載しておかなければならない。また、チームメンバー全員が、締め切り日までにコンペのルールに同意しておく必要がある。 さらに、ノートブックと動画は、コンペの終了日までに公開しておかなければならない。 このコンペは世界協定時間(UTC)10月17日から開始されており、12月1日午後11時59分に終了する。Kaggleでは、獲得スコアが1~4位の参加者にそれぞれ2万5000ドルの賞金を授与する。 この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。