来年4月に「大阪・関西万博」が開催…落合陽一が“万博の魅力”を語る「“見たことのない体験”をつくることが一番重要」
山崎怜奈(れなち)がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「山崎怜奈の誰かに話したかったこと。(ダレハナ)」(毎週月曜~木曜13:00~14:55)。11月11日(月)の放送は、メディアアーティストで来年4月13日開幕の「EXPO 2025 大阪・関西万博」でテーマ事業プロデューサーを務める落合陽一(おちあい・よういち)さんが登場! 自身が手掛けるシグネチャーパビリオン「null²(ヌルヌル)」について伺いました。
◆落合陽一が手がけるシグネチャーパビリオン「null²」
れなち:(落合さんが「大阪・関西万博」でおこなっている)“テーマ事業プロデューサー”ってどういうことをしているのですか? 落合:今回の大阪・関西万博のテーマが“いのち輝く未来社会のデザイン”なんですけど、それを表現するための8つのテーマ事業(シグネチャープロジェクト)を8人のプロデューサーが取り組んでいて、そのうちの1人が私です。 れなち:何年前から走り始めていたんですか? 落合:2020年7月に就任したんじゃなかったかな。 れなち:いよいよ来年4月に開催が迫っていますが、現在の進捗状況はいかがですか? 落合:2021年に企画が書き終わり、そこから3年かけていろいろ揉んで、今は建築もだいたい終わっていて、あとは年明けに内装工事をやって、テストランしてゴーという感じです。 れなち:落合さんが手がけているシグネチャーパビリオン「null²(ヌルヌル)」は“鏡のような膜(ミラー膜)を建物内からロボットアームで動かす”とのことですが、これはどこから着想を得たのですか? 落合:もともと、僕がここ10年ぐらい銀色でヌルヌルしている構造の彫刻やディスプレイを作っていたんです。それで、今回の万博では“建物を作り、そのなかで何かをやる”ということになって、だったら“『動く建築』を作ってみたいよな”って。あと、鏡を動かすと形や見た目(反射して映し出された風景)が一気に変わるじゃないですか。そういう建物を作ろうと思って、いろいろやってます。 れなち:何が一番大変でしたか? 落合:建物を動かすプログラムを書くのが結構大変ですね。あとはシミュレーションだけでは分からないことがいっぱいあって、“映像がデカい”とか、ロボットがどう動くか、風がどう影響するか、というのは現場に行ってみないと(分からなかった)。