来年4月に「大阪・関西万博」が開催…落合陽一が“万博の魅力”を語る「“見たことのない体験”をつくることが一番重要」
◆“デジタルヒューマン”って何?
落合:ウチのパピリオンは、外は鏡、内側は人間をデジタルに変換する“デジタルの鏡”でできていて、外はぐちゃぐちゃと変形する建築で、内側に入るとデジタルヒューマンと対話するシアターがあります。 れなち:“デジタルヒューマン”って何ですか? 落合:“自分のコピー”をデジタル化して作る。外見は自分だけど、しゃべりなどは自分の知識を持ったAIがおこなう、みたいな感じです。 れなち:それは今後いろいろな分野に応用されていきますか? 落合:もともと“世の中みんな自分のコピーがスマホのなかに入っている状態になるだろう”というのが私の2020年の予測で、それが“2025年にギリギリ実装できそうだな”と感じて、それから企画を書き始めて、その後ChatGPTが登場したり、外見を撮るのに「3D Gaussian Splatting」という手法が出てきたりして(実装が)ずいぶんいけるようになってきました。
◆落合陽一が語る“万博の魅力”
落合:万博は“見たことのない体験”をつくることが一番重要で、“万博”と銘打ってやるんだから面白くないと意味がないじゃないですか。 れなち:そうですね。 落合:それも、エンターテインメントとしての面白さは映画館とかでも味わえるけど、“なんだこれは!?”っていうものが出てくるのが博覧会の良さですし、そこがいいんじゃないかと思います。“この建物、動いているんだけど!?”“なんで作ろうと思ったんだろう?”みたいな……。 れなち:そうなんですよ。“何で作ろうと思ったんだろう?”って気になるものっていっぱいあるし、そういうものに出会うとワクワクするというか。 落合:だから、話で聞いて“面白そう”って感じさせるよりも、実際に行って“本当にヤバかった!”っていうものをみんな目指していると思います。 (TOKYO FM「山崎怜奈の誰かに話したかったこと。」2024年11月11日(月)放送より)