【夏のフレグランス】心の奥まで響く、夏の深遠な「樹々と葉の香り」3選
夏場の香りの選択は、“爽やか”だけではなくなってきている。。爽やかの先にある香りを、涼やかな心持ちでまといたい。ただし、香らせ方は親密に。気温が高く、湿度も高い日本では香りが拡散しやすく、残りやすい。小さく深く、肌の香りにそっと添うように。多層的な夏のフレグランスを楽しんで。今回は樹々と葉の香りをご紹介。 【写真】おすすめフレグランス
夏の深遠な樹々と葉の香り
奥深い森に沈み込んだように。燻された樹皮や青々しく鬱蒼とした葉の芳香。心の奥まで響く深いウッドやグリーンの香りを静かにまとう。年月をかけて形づくられるウードや、聖なる木パロサント、古から続く庭園の記憶など、清涼感の先にある重奏的な樹々と緑の香りを、そっと漂わせたい。 1. 【Santa Maria Novella】ジャルディーニ メディチェイ オードパルファム ジェルソミーノ メディチ家の庭園の逸話と結びつく香りのコレクションが登場。「ジェルソミーノ」は、時の大公が魅せられ、他者に栽培を禁じたジャスミンの一種を基調にしたウッドノート。深く澄んだ青々しさが、リラクシーに香る。 50ml ¥28600/サンタ・マリア・ノヴェッラ・ジャパン 2. 【HERMÈS】エルメッセンス ウード・アルザン オードパルファム スモーキーなウードに花弁のみずみずしさを感じさせるローズウォーター。相反する性質の香りのケミストリーに身を委ねて。アルザン=栗毛の馬のやわらかな息づかいが出発点となったという物語の香りは、心にも穏やかに漂う。100ml ¥47190/エルメスジャポン 3. 【nomenclature】オードパルファム サイクー 合成香料を軸にミニマムな香りの分子から築き上げる、革新的なブランド。パウダリックなクマリンの香りの甘さではなくスモーキーさに焦点を当て、カルダモンやパロサントとハイブリッド。夕暮れに灯るキャンドルのような心地よさ。100ml ¥38500/ノーズショップ 撮影/吉田 歩 スタイリスト/鈴木美智恵 構成・原文/渡辺敦子 ※BAILA2024年8・9月合併号掲載