残り湯での「洗濯」ってどうなの? 衛生リスクと安心して使うコツをチェック
残り湯を洗濯に使うと水道代の節約に
お風呂の残り湯を洗濯に活用する最大の利点は、水道代の節約です。例えば、1回の洗濯で120Lの水を使用し、そのうち60Lを残り湯でまかなう場合を考えてみましょう。 水道料金が1Lあたり0.2円と仮定すると、1日あたり60Lで12円の節約になります。これを1ヶ月続けると360円(12円×30日)、年間では4320円の節約が可能です。なお、水道料金は地域によって異なるため、具体的な節約額はお住まいの自治体の料金体系をご確認ください。
残り湯を洗濯で使用するデメリット
お風呂の残り湯を洗濯に利用するのは便利ですが、注意しなければならないこともあります。 ■色落ちのリスク お湯を使うと汚れは落ちやすくなりますが、その反面、衣類の色落ちが起きる可能性もあります。特に、濃い色合いの服やデニム素材の服は色が落ちやすいため、水で洗ったほうが安全です。 ■生地が傷む可能性 ポリエステルやナイロンといった熱に弱い素材の場合、お湯で洗うと生地が傷むことがあります。これらの繊維で作られた衣類は、水で優しく洗うのが無難です。
残り湯を使った洗濯は、正しく使えば十分に実用的で節約効果も期待できる
お風呂の残り湯を使った洗濯は、正しく使えば十分に実用的で、節約効果も期待できます。ただし、衛生面や衣類への影響は考慮する必要があります。残り湯には細菌が含まれているものの、多くは人体に無害なものです。 洗濯では洗剤を使用し、その後すすぎも行うため、一般的には問題ありません。ただし、入浴後一晩放置した残り湯では細菌数が大幅に増加するため、できるだけ新鮮な状態で使用することが望ましいです。また、生乾きによる臭いの発生を防ぐため、すすぎは水道水を使用することをおすすめします。 残り湯を使った洗濯は、適切に管理すれば節水効果が高く、家庭のエコ活動に貢献できるでしょう。衛生面に配慮しながら使い分けることで、安全かつ効果的に活用できます。 出典 衛生微生物研究センター 身近な微生物 お風呂の残り湯は使ってもよい? 東芝ライフスタイル株式会社 洗濯に使用する水量はどのくらいか 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部