17歳差ペア、胸張れる銀 小田と三木、磨いた連係―車いすテニス〔パラリンピック〕
18歳の小田はメダル授与式で、硬い表情だった17歳上の三木の肩をたたき、一緒にほほ笑んだ。 【ランキング】パリパラリンピック 国・地域別メダル獲得数 ペア結成から約1年半。小田は「すごくいい旅だった。誇らしい」とすがすがしい表情を浮かべた。 決勝で挑んだ英国ペアは過去2大会連続で準優勝。四大大会のダブルスで20勝以上を誇り、連係が成熟していた。小田の強打、三木のドロップなど多彩なショットで対抗し、第1セットは0―3から2ゲームを連取。だが、その後は攻略の糸口をつかめず、ストレートで屈した。三木は「経験値の差だけ」と振り返った。 パリでの頂点を目指して昨春からペアを組み、四大大会などで連係を深めてきた。今大会前の合宿でコーチを交えて改善点を話し合い、打倒英国ペアを掲げて息の合ったプレーに磨きをかけた。 自身4大会目で初のメダルを手にした三木は「胸を張れる。彼とだったから、ここまでパフォーマンスを上げることができた」と若き相棒に感謝した。初出場の小田は「このままいけば、金(のチャンス)はまた来ると思う」。4年後の頂点を見据えた。