全米OP連覇を狙う大坂なおみの1回戦相手はロシアの世界93位
全米オープンテニスのドローが22日(日本時間23日)に行われ、女子のシングルスでは大会連覇を狙う世界ランキング1位の大坂なおみ(21、日清食品)が1回戦で同ランキング93位のアナ・ブリンコワ(20、ロシア)と対戦することになった。また昨年の決勝で大坂に敗れたセリーナ・ウィリアムズ(37、米国)は、マリア・シャラポワ(32、ロシア)と1回戦で当たることになって海外メディアの注目を集めることになった。 全米オープンの公式サイトによると、大坂の対戦相手のアナ・ブリンコは「若いロシアの新星でブロンクスで行われたWTAの大会で準々決勝に進出し、調子よく全米オープンにたどり着くだろう」という選手。同サイトはドローを分析した上で、全米オープンで2度、準々決勝に進出した28シードのカルラ・スアレス・ナバロ(30、スペイン)が3回戦、第13シードのベリンダ・ベンチッチ(22、スイス)か、第21シードのアネット・コンタベイト(23、エストニア)が「4回戦の対戦相手として予想される」としている。 格下との1回戦突破に関しては不安がないという論調だ。 また「昨年のトーナメントの4回戦で対戦した大坂と第9シードのアリーナ・サバレンカ(21、ベラルーシ)は準々決勝での対戦が組まれるかもしれない。だが、ベラルーシ選手(のサバレンカ)は、2度の全豪オープン覇者で、2度全米オープンで決勝に進出している元世界1位のビクトリア・アザレンカ(30、ベラルーシ)と1回戦で対戦するなど多くの強敵が待ち構えている」との展望を記した。 女子テニス協会(WTA)の公式サイトの予想は、少し違っていて、大坂の1、2回戦の突破については疑いを持っていないが、3回戦の対戦相手として世界ランキング140位のココ・ガウフ(15、米国)が浮上してくる可能性を示唆した。 またニューヨーク・ポスト紙も「前年覇者の大坂は3回戦で、15歳でセンセーションを巻き起こしているココ・ガウフと対戦するかもしれない」と紹介。「ガウフはウィンブルドンで驚きの4回戦進出を受け、メインドローに入るワイルドカードを手にした。彼女はノースカロライナで行われた水曜夜のエキシビジョンマッチで(今大会)第2シードのアシュリー・バーティを倒した」と、ガウフの近況について伝えている。 英国のエクスプレス紙は大坂について「前年覇者の大坂は20歳のロシア選手アナ・ブリンコワと1回戦で対戦する。日本人スター(の大坂)は、ここ数週間、膝の故障に悩まされてきたが、問題が解決されたことを願っている」と報じた。 大坂は、前哨戦の「ウエスタン・アンド・サザン・オープン」で左膝を痛め途中棄権。全米への出場が不安視されていたが、大坂はドローのトークイベントに参加して「(けがは)良くなっている。どちらかと言うと回復は早いほうだから、そこに期待している。今、この場にきて、できる限り健康でいられていると感じている」とコメントしている。 全米、全豪の連続優勝の後、全仏、全英で結果の出ていない大坂にとって、グランドスラム初優勝を果たした全米は、復調のきっかけをつかむには最高の舞台。海外メディアのトップニュースのほとんどが、「ウィリアムズvsシャラポワ」の1回戦に向けられているが、左膝の不安はないと断言した大坂が、どんな旋風を巻き起こすか楽しみだ。