「Kabi」系列出身! 若きシェフの才能のきらめきを堪能できる神保町のフレンチは、パン1個100円~の“パン飲み”イベントも人気
「もともとワインは好きでしたが、初めて飲んだこちらの自然派ワインとの出会いが衝撃的で、もっとワインを好きになりました。アレクサンドル・バンのワインは貴腐菌のついたブドウを使っています。そのため、ちょっと蜜のような香りがして、クセのあるワインだなと思いました。それなのにとてもするする入ってくる味なのがびっくりしました。料理自体もクセのあるものが好きなので、自分の作った料理にも自然派ワインを合わせるようになりました」
どこかクセのある自然派ワインをラインアップ
アノーではヨーロッパやオーストラリアなどの世界各国の自然派ワインが用意されている。「ワインは私とサービスを担当する女性スタッフと2人で選んでいます。ちょっとクセやオリジナリティのある自然派ワインがいいですね。最近はスロバキアのワインに注目しています」と早川シェフ。グラスワイン(1,300~2,000円)は6種類、ボトルワイン(10,000~35,000円)は50種類。
月に1回のパンとワインのイベント
レストラン名の「anneau」はフランス語で「輪」を意味する言葉。お客様とつながりを持てるようにとの意味が込められている。「毎月、コースを食べに来てもらうのはむずかしいと思うので、月に1回、気軽に立ち寄れるイベントを用意しています。イベントを一つのきっかけにして、お客様とのつながりを強くしたいですね」と早川シェフ。
そのイベントとは「アノーとパンとワインの日」。通常ディナーは予約が必要だが、この日は12~19時の間、予約なしでふらりと訪れることができる。焼き立ての自家製パン12~13種類とアッシェパルマンティエ、豚肉のリエットサンドなど気軽な一皿が並ぶ。パンは100~1,000円、料理は300~1,000円程度。気軽に自然派ワインと一緒に“パン飲み”できるようになっている。アノーの雰囲気を知りたいという人は、イベントから訪れてみてもよさそうだ。
anneau
住所 : 東京都千代田区神田神保町1-37-1 REDO神保町 1F TEL : 080-8888-8030 ※価格はすべて税込
取材・文:岡本のぞみ(verb) 撮影:片桐圭