9.17ゴロフキンVS“カネロ”アルバレスの3度目対決が正式決定…村田諒太を撃沈した40歳のGGGが有利との見方も
世界が注目している3部作の決着戦はどちらが勝つのか。全米メディアは、このビッグマッチの決定を大きく取り上げたが、ゴロフキンに対して好意的な記事が目についた。米ヤフーニュースは「ゴロフキンはカネロとの2試合で8ケタ台(数十億円)の小切手をそれぞれの試合で手にして人生を変える大金を得た。ほとんどの中立な観戦者が、両方の戦いでゴロフキンが勝ったと感じているにもかかわらず、彼のキャリアは間違った方向へと向かっていった」とした上で、スーパーミドル級での戦いが、ゴロフキンの有利に働くとの見方を示した。 「ゴロフキンのアドバンテージの1つとなるかもしれないのが、彼が160ポンド(ミドル級)から階級を上げて筋肉を増やすのに対して、カネロは175ポンド(ライトヘビー級)から階級を下げなければならないため筋肉を落とすことになることだ。これはボクシング選手にとって通常難しいこととされている」 記事を書いた格闘コラムニストであるケビン・アイオーリ氏は、「ゴロフキンはパワーで知られるが、スキルがあるボクシング選手でもある。第1戦は明らかにカネロに勝ち、2戦目へ引き分けだったと私は感じた」と、ここまでの2試合の判定結果に異議を唱えた。そして「ゴロフキンは2度の戦いで優れたボクシングを見せたが、多くは思い出されない。カネロにとってこの試合はビクトリーランのようなもので歴史上の彼の立ち位置は確立されている。対するゴロフキンは、42勝1敗1分けの戦績を誇り、その勝利のすべてが圧倒的で37KOしているにもかかわらず、そうではない。彼は(9月の)この戦いでの勝利を必要としている」と、モチベーションは雪辱を狙うゴロフキンが高いことを指摘した。 またボクシング専門サイトのwww.boxing247.comは「ゴロフキンは年齢を重ね、平均的なボクサーである村田諒太を相手にした4月9日の試合を見る限り、ジャニベク・アリムハヌリ、ハイメ・ムンギア、クリス・ユーバンクJr.といったトップクラスの挑戦者と対戦した場合、負けることは明らかだった」との厳しい指摘をしたが、カネロとの3度目対決については、こんな見方を伝えた。 「しかし、このことはゴロフキンがカネロに勝てないということを意味しておらず、彼はカネロを倒すことができる。昨年のカネロから、我々が目にしたものは、ビボルと戦った前回の試合を含めて、手数が少なく、1発を放つのみで、すぐに疲れるということだ」 カネロの単発で一発を狙うワンパターンのファイトスタイルとスタミナ不足にゴロフキンがつけこむだろうとの予想。村田が「パンチ力はたいしたことはなかったが、こちらのパンチの芯をすべて細かく外されていた」と舌を巻いたゴロフキンの技術と経験か。それとも、カネロの並外れたパワーか。全世界のボクシングファンが注目のラバーマッチとなる。