夏太りの原因は水の摂り方にあり!? 国際中医薬膳師に聞く、正しい飲み物の飲み方Q&A。
Q.1日にどれくらいの水分を摂ればいい?
A.適量は人によってさまざま。こまめに飲んで。 よく「1日に2L」と聞くが、ベストな量は人によってさまざま。特に水滞の人は水分を摂りすぎのことも多いので要注意。尿の色が適切な量を摂れているかの目安の一つになる。淡い黄色が正常といわれ、色が濃いのは水分不足、薄いのは水分過多のサインだ。また、こまめに少しずつ飲むことも大切。おすすめは1回につきコップ1杯くらい。350~500mlの缶やペットボトルを一気に飲むのは胃腸の負担になる。コップに少しずつ注ぎながら飲むようにしよう。
Q.正しい水分補給のタイミングは?
A.基本は喉が渇く前に。食事中は飲みすぎない。 喉の渇きを覚えてからだと遅いので、こまめに飲むことが大切。起床時、外出前、入浴前、寝る前などは特に意識したい。ただし疲れているときや湿気が多い日など、体内の水を巡らせる力が落ちているときは、むくみの原因となる冷たいものや甘いものを摂らないように気をつけよう。また、食前食後や食事中に水分を摂りすぎると胃酸が薄まり、消化不良に。これがむくみの原因になりかねない。食事中の水分は汁物で摂るくらいで充分、と考えて。
Q.どうしても冷たいものや甘いものを飲みたいときは?
A.ゆっくり飲んだり、甘酒や果物を活用して。 熱は体の上のほうにいくもの。冷たいものは口が求めているのであり、胃腸ではない。そのため、一口ずつゆっくり飲んでお腹にすぐ届かないようにしたい。ペットボトルで首や頭を冷やすのも、冷たいものへの欲求を落ち着かせてくれる。常温以上の水をすぐには習慣にしづらい場合は、氷の量を半分に減らすなど、少しずつ慣れていくのも手だ。甘いものは代謝を下げるので1日1杯までに。特に水滞の人は注意しよう。砂糖の代わりに甘酒や果物を使った飲み物は、1日2~3杯までならOK。