夏太りの原因は水の摂り方にあり!? 国際中医薬膳師に聞く、正しい飲み物の飲み方Q&A。
[気虚(ききょ)] エネルギー不足で部分的にむくみがち。 体内の水を巡らせるだけのパワーが足りていない状態。疲労感が強く、少し動いただけでぐったりして汗が出る。このタイプの人はエネルギー不足のため、食事制限をすると水を巡らせる力がますます不足してむくむことに。痩せ型の人が多いが、足や顔などが部分的にむくんだり、疲れると急に体重が増えることも。 ●あなたの水滞度をチェック! □ ぐったりとして疲労感が強い □ ちょっと動いただけで汗が出る □ 朝より夜のほうがむくむ □ 食欲がなく、食事量が少ない □ 野菜や果物ばかり食べている □ 足や顔など部分的に太りやすい □ 舌のふちに歯形がつく ↓
\2つの体質を 改善するためには、 胃腸の働きを 整えることが大切。/
「水滞」と「気虚」、どちらの不調も胃腸の働きと大きく関係している。 「水滞の人は冷たいものや甘いもの、脂っこいものなどの摂りすぎで胃腸が疲れているため、いかに胃腸を労るかが重要になってきます。また気虚の改善に必要な、水を巡らすエネルギーの元も実は胃で作られるもの。つまり、胃腸をきちんと機能させることが、両方の体質改善のポイントになるのです」 体の中で水が滞ってしまう原因のひとつは、食物が充分に消化されず、水分がきちんと体外に排出されないから。胃腸の調子を整えれば自然と巡りがよくなり、むくみも解消されていく。次ページから紹介する胃腸を労る飲み方を実践して、元気に夏を乗り切ろう。
夏太りを防ぐ飲み方Q&A。
Q.水分補給におすすめの飲み物は?
A.常温以上の水がベスト。巡りにいい穀物茶も。 一番いいのは白湯か常温の水。ほかには黒豆茶、小豆茶、コーン茶、ハトムギ茶などの穀物茶が巡りをよくして水分を排出してくれる。冷たいものは胃腸に負担がかかって代謝が下がり、むくみの原因になるため基本はNG。氷入りの飲み物は暑い屋外にいるときだけにとどめよう。特に気虚の人は冷えに弱いので要注意。たとえばお茶を多めに作った場合も冷蔵庫で冷やさず常温に置き、冷ましながら飲むといい。カフェインは胃腸の負担となり、利尿作用によって体内の水分量を減らすことにもなる。コーヒーや緑茶などは水分でなく、嗜好品としてとらえて。