山と川の絶景、満天の星を独り占めするキャンプサイト 地元の人しか使わなかった夏の村営スキー場が一変した狙いとは
長野県栄村の村営「さかえ倶楽部スキー場」はゲレンデ内にキャンプサイトを新設し、今月から利用者を受け入れる。これまでグリーンシーズンはマレットゴルフ場を運営してきたが、利用は村内を中心とした愛好家などに限られていたという。担当者は、高台からの絶景や満天の星を生かし、年間を通じて誘客を増やしたいとしている。 【地図】絶景と満天の星が楽しめるキャンプサイトがある長野県栄村はこちら
サイトは標高660メートル付近に3区画設け、1区画につき一組が利用する。約560平方メートルで芝生の「広々展望サイト」(1区画)は苗場山や鳥甲(とりかぶと)山、蛇行する千曲川を見渡せる。砂地の「プライベート展望サイト」は約150平方メートルを2区画設け、それぞれ専用の水道や電源を使える。
同スキー場は1996年に開設。2000年前後は年間約2万5千人が訪れたが減少傾向に転じ、一時は1万人を割り込んだ。昨年度は約1万7千人が利用し、持ち直しの兆しも見られる。村商工観光課の山田雅也・主任主事(37)はスキー客にキャンプでも訪れてもらい「リピーターも増やしたい」とする。
8月まで土日とお盆を中心に営業し、今月13日からの利用で予約を受け付ける。料金はサイト利用に5千円のほか、利用者1人につき大人千円、小中学生500円が必要。