中国家電の美的集団が香港ＩＰＯ、35億ドル調達
Scott Murdoch [９日 ロイター] - 中国の家電大手、美的集団は９日、香港市場で約２６９億７０００万香港ドル（３４億６０００万ドル）規模の新規株式公開（ＩＰＯ）を実施し、約４億９２１０万株を売り出した。 調達額は２０２１年５月のＪＤロジスティクス以来、香港で最大規模。深セン上場の美的集団は香港への重複上場となる。 売り出し価格は５２─５４．８０香港ドル。深セン上場株の６日終値は６３．０２元（６９．３２香港ドル）で、ディスカウント率は最大２５％になる。 香港株は通常、本土株よりも割安で取引されている。投資家は通常、今回のようなオフショア上場では、株式売り出しに参加するインセンティブとして、より安い価格で株式を提供される。 美的集団の提出書類によると、中国海運大手の中国遠洋運輸（ＣＯＳＣＯ）とＵＢＳアセットマネジメント・シンガポールを筆頭にコーナーストーン投資家が約１２億５０００万ドル相当の株式を引き受けた。 香港市場で美的集団株は１７日に売買開始予定。 ディールメーカーは、美的集団のような有名企業が大型ＩＰＯを成功させることで、香港ＩＰＯが活気づくことを期待している。
