呼び方で世代がわかるファッション用語、チョッキでもベストでもなく「ジレ」?
【最近気になる注目ワード・53】日々更新されるトレンドファッション。「古臭い」「流行遅れ」と言われないように、常に最新ファッションを取り入れている人もいるかもしれないが、実はアイテムの“呼び方”にも違いがある。例えばここ数年ファッションに敏感な人が着ている“袖なしの羽織服”を「チョッキ」と呼んでいる人は要注意だ。 ●ファッションアイテムの「呼び方」にもアップデートが大事 袖がなくて前開き、シャツなどの上から羽織って着るタイプの服に対する呼び方はいくつかあるが、一番“おじさん感”が出てしまうのが「チョッキ」という呼び方だろう。 実際にネット上では「チョッキはさすがに古い。『ベスト』でしょ」「チョッキって呼び方は世代を感じる。私は『ベスト』って呼んでる」といった声もあるが、じつは「ベスト」ですら古くなっているのだ。 最新の呼び方は「ジレ」。フランス語でベスト(=中衣)を表す「gilet」からきている。ちなみに「ベスト」はアメリカ英語の「vest」からきており、「チョッキ」は諸説あるが、ベストが日本に伝わった際に「ジャケットの下のシャツの上に直接着るもの」=「直着」が語源とされているようだ。 “チョッキ”“ベスト”世代からすると、おじさんが着る服といった印象のあるこのタイプのファッションアイテム。しかしジレは若い女性などの間では数年前から定番化しており、ニット生地だけでなくハリのある素材だったり、ロング丈や襟付きだったりとファッション性もアップデートされている。 “袖なし羽織服”をチョッキやベストと呼んでいた人は、この機会に呼び方もアップデートしてみてはいかがだろうか。(フリーライター・井原亘) 「袖なしの羽織る服」だけじゃない! 是非チェックしたいその他トレンドワード ・いとこ煮 ・ハイキューの日 ・ICカードの意外なルール ・敷引き ■Profile 井原亘 元PR会社社員の30代男性。現在は流行のモノや現象を追いかけるフリーライターとして活動中。ネットサーフィンとSNS巡回が大好きで、暇さえあればスマホをチェックしている