ギリシャでプレー経験のある元日本代表「遠藤が必要」
W杯予選C組初戦のコートジボワール戦に敗れた日本代表の次なる対戦は、19日(日本時間20日)のギリシャ戦だ。日本人にはあまり馴染みがないギリシャのサッカーを肌で知るのが、現在、米国MLSニューイングランド・レボリューションに在籍する元日本代表の小林大悟MF(31)だ。小林は、2010年からギリシャの1部リーグのイラクリスに1年間在籍。日本人として初めて当地でプレーした“ギリシャを知る男”が、初戦の反省を踏まえた上でのギリシャ戦の鍵を語った。 「守っちゃいまいしたね、日本…」。 14日夜、ボストン市内の日本食レストランに大勢の日本人サポーターが集まってコートジボワール戦を観戦した。小林もカウンターから熱い視線を送った。試合終了と同時に漏れたのが前述の言葉。「監督の記者会見で『3点とられても4点取り返す』と言ったのを聞いていたので、どうしたのかな、と思った。途中から失点を怖がっている感じがありましたね。次回対戦に向けて、日本のスタイルに立ち戻り、やるべきサッカーをやろうという確認が大事じゃないかと思います」。ポゼッションからの攻撃的サッカーを目指した日本だが、支配率は43%、シュート数も相手の19本に対して7本。逆転を許した後もパスが繋がらず、攻撃も手詰まりで反撃の糸口を掴めなかった。 第2戦の相手ギリシャは、小林にとっては「自分のサッカー感が崩されて、ゼロから考えさせられた経験」を積んだ場所だ。「ギリシャって読めない部分がある。色んな国のスタイルが融合しているイメージ。ボールの取り合いでは、バチバチ体で当たってくる。今までにない感覚で初めて怖さを感じました」。ギリシャ代表の約半分強が、欧州のプロリーグに所属。スペイン、ドイツ、イタリア、英国、トルコなど欧州の強豪クラブでプレーする選手が集まっている。 ■MFコネは野性的 MFカラグーニスは闘将 残りの約40%は国内でプレーしているが、オリンピアコスなど日本ではあまり知られていない国内クラブも、欧州では有名で、各国の選手で構成されている。小林が現地でプレーした際、ミーティングは常にギリシャ語、スペイン語、ポルトガル語、英語の4カ国で行われた。小林は元チームメイトで現在代表に所属するMFコネに強い印象を残している。「ファンキーなんですよ。