え? そうなの!? 実は五輪に出たことがない日本代表のスター(8)落選→試合中に涙。後にロシアW杯で輝く男
五輪(オリンピック)への出場を経て、そのままサッカー日本代表の主力となる選手は多い。実際に、現在のA代表は三笘薫や冨安健洋といった東京五輪世代が中心となっている。一方で、キャリアの中で五輪とは無縁ながら、A代表で確かな実績を築き上げてきた選手も多数存在する。今回は、五輪未経験も、A代表でスターになった選手を紹介する。※成績は『transfermarkt』を参照
MF:原口元気(はらぐち・げんき) 生年月日:1991年5月9日 逃した五輪:ロンドン五輪(2012年) A代表通算成績:74試合11得点7アシスト 原口元気も、五輪落選のショックを逆に力へと変えていった戦士だ。 ロンドン五輪メンバーから漏れた直後、原口はJリーグのサガン鳥栖戦に臨んだ。2点リードで迎えた後半序盤の52分と54分に連続ゴールをマークすると、原口は試合中にもかかわらず号泣した。土砂降りの雨に混じって流れたその涙には、五輪に懸けた強い思いが含まれていた。 原口の苦悩は続く。2014 FIFAワールドカップ の出場を目指すも、アルベルト・ザッケローニ監督に選ばれることなく、ブラジル行きの夢が潰えたのだ。2014年5月、時をほぼ同じくして、原口は浦和レッズからヘルタ・ベルリンに完全移籍。ドイツ・ブンデスリーガで、がむしゃらに己の向上を目指した。すると、原口は次第にA代表に欠かせない存在となっていく。2018 FIFAワールドカップ ロシアのアジア最終予選では4試合連続得点を記録。当時の記録としては、最終予選では史上初となる快挙だった。 2018年5月、西野朗監督が発表したワールドカップメンバーには原口の名前があった。本大会、原口はラウンド16のベルギー代表戦で先制弾をマークするなど、チームに大きく貢献。ロンドンとブラジルへ通じなかった道は、ロシアにつながっていた。
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