〈不登校〉「学校に行きたくない」その時、親はどうするべきか?「行きたくない」と口にした子どもの勇気を受け止める
【不登校】「学校に行きたくない」と口にした子どもの勇気
子どもが自分の意思で「行きたくない」と言葉に出すまでには様々な葛藤をしてきたことを忘れてはいけません。子どもにとって学校に行きたくないと言えば、「親から叱られる」と思い、ずっと心にため込んできています。 そう思うに至った経緯を根掘り葉掘り聞くのではなく、怒られるのを覚悟の上で自分の本心を伝えてきた子どもの勇気を認めてあげましょう。子どものことをまず考えて、以下のような行動を親も勇気をもってしていくようにしてください。 ・子どもの「休みたい」という気持ちを受け止める ・実際に休ませてから「何かあったの」と優しく聞く ・子どもの1学期からの変化を振り返る ・嫌がる子どもを無理矢理学校に行かせることはしない 子どもが日々生活する世界は狭く、基本的に「家庭」と「学校」の二つの場所で毎日を過ごしています。学校では授業を受けるだけでなく家族以外の人との人間関係を構築していく場所であり、クラスメイトとの接し方などがストレスになることもあります。 親が知らない間に子どもは少しずつしんどさを抱えながら学校生活を送っていれば、夏休み明けからの学校再開が恐怖になってしまうのも仕方がないことです。 まずは根掘り葉掘り聞かずに「休みたいなら一度休ませる」ということをして、今後の対応を考えていきましょう。
【不登校】行政の支援などをフル活用する
親が子どもの頃は不登校の児童生徒に対するサポート体制は皆無に等しかったです。今では自治体や学校でも学校に通えない子ども達へのサポートや親や子を対象にしたカウンセラーも拡充しています。 まずは担任の先生、学校と密に連絡を取り、それでも休みがちだったり不登校が続く場合は行政の支援を利用して現状打破に動いていきましょう。各方面の支援を利用する際、子どもの状況や家庭の雰囲気、親子関係を説明することになります。繰り返し、一から話をするのはかなり大変です。 そこで、伝えたいことは事前に紙に書いておき、それを見ながら話をすると手間が省けます。子どもが不登校になったきっかけや、平日の過ごし方、親との関係を率直に話して事態が動き出すきっかけを模索してください。 サポートが充実しているとはいえ、カウンセリングの予約もあるので事前にスケジュールを決めて対応することになります。仕事をしながら我が子の不登校問題を解決していくのは大変です。なかなか勇気が必要ですが、職場に事情を話して、勤務シフトや早上がりしやすいようにしていきましょう。 また、文部科学省の「令和4年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要」によると小・中学校における不登校児童生徒数は2022年度に29万9048人と過去最多となりました。 この数字を見て分かるように決して珍しいことではなく、周囲でも経験したことのある人がいるかもしれません。 支援を受けながら、ママ友や職場で経験者から話を聞いてみると「自分だけのことではなかった」と心が落ち着きます。