<解説>GBWC ガンプラ日本一発表 ガンダムの歴史の重厚さを感じる力作 11歳の衝撃のジオラマも
アニメ「ガンダム」シリーズのガンプラ(プラモデル)の作り手世界一を決めるコンテスト「ガンプラビルダーズワールドカップ(GBWC、ガンプラW杯)」の第12回「ガンプラビルダーズワールドカップ 12thトーナメント」の日本大会決勝戦が12月14日、ガンダムベース東京(東京都江東区)で開催された。GBWCには21歳以上のOVER-21、6歳以上、14歳以下のU-14、15歳以上、20歳以下のU-20の3つのコースがあり、各コースの優勝作、“日本一のガンプラ”が発表された。各コースの優勝作について解説する。 【写真特集】日本一のガンプラ 11歳の衝撃作 力作ぞろい 写真を一挙に!
◇4、50種のキットを組み合わせ!
OVER-21コースで優勝したのは、FAグリーンさんの「Regeneration」。新たなる姿となって、よみがえったターンXの起動シーンをジオラマで仕上げた。制作期間は約4カ月。「MG」シリーズのターンXをベースに4、50種ものキットを組み合わせた力作だ。
月光蝶の形状、色調にこだわったといい、曲面のパーツを使いながら恐ろしくも美しいターンXの姿を表現した。写真では伝わりにくいかもしれないが、近くで見ると、情報量の多さに驚かされる。
審査員は「遠くから見た時に引き込まれるような魅力があり、近くで見てみると、ここにこのパーツを使ったんだ!となる。歴代のガンダムの意匠が盛り込まれていて、ガンダムの歴史の重厚さを感じる奥深い表現をされている」と評価した。
FAグリーンさんは、2022年にU-20コースで日本代表に選ばれたことがある。同年は惜しくも世界一を逃したが、雪辱を果たすべく、頂点を目指すこともあり、ぜひ注目してほしい。
◇サザビー出撃! 繊細な光の表現
U-20コースでは、彦夏さんの「Beyond・The・ AXIZ」が優勝した。「MG」シリーズのサザビーのガンプラをベースに、「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」のサザビーの出撃シーンを独自解釈でジオラマとして仕上げた。制作期間は約8カ月。