社会人になって覚えた“愛想笑い”→「私はどんなふうに笑ったり、泣いたりしてたっけ?」仮面生活への共感と5.9万いいね【作者に聞いた】
社会人になって、体裁を取り繕うことを覚えた。結果、明るく笑顔で振る舞っていれば、会社でのイメージはよかった。しかし、その反動で本当の自分がわからなくなってしまった、森本淳士さん(@ihsuta3)の「表情(かお)のない人」をお届けしよう。 【漫画】本編を読む ■私みたいなのが生きていくには、笑顔だけは絶やさずに… 周りの空気を読み、嫌われないようにと振る舞っていたら、本当の自分がわからなくなってしまったーー。 現代における生きづらさを描いた本作。仮面をかぶり本当の自分を偽るという演出にたくさんの共感が集まっている。作者は「スランプで、絵も漫画も描けない状態になっていて、うつ病も悪化。実家に戻らざるを得ない状況になってしまっていた…そんな中、少し回復するきっかけになったのが、10年来の友人でした」と自身の状況に重ねて描かれたストーリーについて語った。本当の顔を忘れ、仮面を被ったままの日々を送っていく主人公だが、学生時代の友人の一言がこの物語の救いとなる。 この展開について作者に尋ねると「仮面を被って、自分を偽って生きていくことは結構あると思います。他人にとっては『それだけのことで?』と感じることでも、自分にとっては死を天秤にかけるほど苦しいことも。ただ、意外と些細なきっかけで心の重りを軽くしてあげることもできると思っていて、この漫画に共感していただける皆さんが自分を追いつめすぎず、幸せに生きられますように…」と読者にエールを送った。 取材協力:森本淳士 (@ihsuta3)