発売は「25年」早かった? ホンダ・インサイト アウディA2(1) デザインは今でも新鮮!
数年前のアウディでも通用するインテリア
A2のクリーンなスタイリングは、いかにもアウディ。プロポーションは幅が細く背が高く、SUVのようにも見える。前面面積が小さく、Cd値は0.25から0.29の間とされた。 軽量化のため、ワイパーアームは1本。フロントグリルを開くと、エンジンオイルとウオッシャー液の点検ができる。細かなところまで、深く考えられている。右足を丁寧に傾ければ、燃費は35.0km/Lを超えたとか。 インテリアは、さらに印象的。革命的なデザインではないとしても、2024年でも高級感がある。タッチモニターがなく、CDプレイヤーが鎮座するダッシュボードは時代遅れ感が否めないが、それ以外は数年前のアウディでも通用するだろう。 エアコンの送風口の下には、格納式のカップホルダー。実際に押せるハードボタンはふんだん。小物入れも各所にある。 車内空間の広さにも驚く。現行のA1より全長は200mmも短いが、リアシート側には最新のA3並みのゆとりがある。パッケージングの巧妙さに唸ってしまう。 2シーターのインサイトはコンセプトが異なるから、空間の広さを比較するのはフェアではないが、内装には古さが滲む。プラスティック製のダッシュボードはいかにもチープで、カセットテープの1DINデッキが懐かしい。 メーターパネルも、安価なデジタル時計のよう。25年前のホンダだと、実感する車内だ。それでも運転姿勢は素晴らしく、バックミラーへ映る景色以外の視界は広い。 傾斜したガラスハッチと、スリムなリアウインドウで後方視界は確保される。これは、2台とも共通している。 この続きは、ホンダ・インサイト アウディA2(2)にて。
ジェームス・ディスデイル(執筆) ジャック・ハリソン(撮影) 中嶋健治(翻訳)