阿部巨人 悪夢の4連敗 響いた「終盤の乱れ」と「気になる兆候」8、9回で5失点
巨人が大量リードを守り切れなかった。 巨人は6月11日の楽天戦(楽天モバイルパーク)に6-7の逆転負けを喫した。 【動画】9回登板のバルドナードが小郷にサヨナラヒットを浴びたシーン 打線は2回に岸田行倫の2号2ラン、ルーキー泉口友汰のプロ初ホームランが飛び出し、3点を奪う。点を奪われた後も4回にも丸佳浩の3ランで追加点を加える。 5回までに4点差をつけるも継投に入った救援陣が楽天打線につかまった。8回から2番手で登板した西舘勇陽は先頭のフランコに内野安打で出塁を許すと、続く無死一塁で迎えた相手主砲、浅村栄斗にレフトスタンドへ運ばれ、痛恨の被弾。2ランを許し、その後、この回は左腕、高梨雄平にスイッチ。一死一塁から2四球で二死満塁のピンチを迎えるも辰己涼介を遊ゴロに打ち取り、失点を許さなかった。 しかし嫌な流れは止まらない。2点差で9回から登板した守護神のアルベルト・バルドナードは先頭の鈴木大地にレフト線へヒットを許し無死一塁。その後、一死一塁から浅村、渡辺佳明に連続四球で一死満塁のピンチを迎えると、代打の阿部寿樹にも制球が定まらず押し出し四球で1点差となる。その後、二死満塁から、最後は好調な小郷裕哉に右中間を抜けるサヨナラタイムリーヒットを浴び、連敗を止められず。 今季投手陣再建のために、首脳陣が打ち出したのは、無駄な四球を出さないという方針。しかしこの日は8、9回の2イニングで6四球、5失点といずれも四球がからんで失点を重ねるという後味の悪さも目立った。 大勢離脱後、大事な9回で奮闘した姿を見せていたバルドナードは今月1日の西武戦(ベルーナドーム)でも9回2失点で逆転サヨナラ負けを喫していた。交流戦に入って、慣れないパ・リーグの球場、開幕からの疲労蓄積含め、セーブシチュエーションでの失点が目立っており、対策が求められそうだ。 チームも週末のオリックス戦に3連敗した嫌な流れを一発攻勢で変えたいところだったが、粘り切れず。交流戦首位の楽天の勢いが目立った試合となった。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]