【ミリタリーブリーフィング】中国、今度は核弾頭崛起…「最高速度で拡張、200→500個に増加」(2)
<3>米国防総省「中国が急速に核戦争力拡張中」 米国防情報局(DIA)は新しい報告書で、中国が核兵器増強に拍車を加えているため、米国は中国の核兵器増強速度を従来の推定値の倍以上に上方修正するべきだと明らかにした。 2020年にDIAは中国が約200個の核弾頭を保有し、2020年代末までに倍以上に増えると評価した。しかし現在、中国はすでに500個の核弾頭を保有中で、2030年までに1000個以上を保有し、その大半は米国にまで到達すると評価した。 この数値は昨年発表した中国の軍事力に関する米国防総省の年次報告書に出てきたもので、近くまたアップデートされる予定だ。DIAは報告書で中国は史上最も速いペースで核兵器を拡張し、野心を持って現代化を進めていると主張しながらも、中国の核兵器の数は依然として米国やロシアより少ないと指摘した。 具体的な予想にもかかわらず、米国は中国がなぜそのような速いペースで大規模な軍備増強を推進しているのか依然として把握していない。中国軍事指導者との会談は2022年に中断し、今年初めに再開された。しかし米国防当局者は会談の中国軍パートナーがこの軍備増強について議論する意向がないと話している。 核弾頭と共にミサイル運搬手段も増えている。9月9日に撮影された北京の電子機械装備生産工場の衛星写真でDF-26弾道ミサイル用の発射台59台が捕捉された。DF-26は中国航天科技集団 (CASC)が開発した射程距離4000キロの中距離弾道ミサイルでグアムの米軍基地など通常兵器目標物を打撃できる。 固体燃料を使用する2段ミサイルで長さ14メートル、重さ20トン、核弾頭と多様な通常兵器弾頭を含めて1200ー1800キロの弾頭を搭載できる。移動式の泰安HTF5680発射台に搭載して迅速かつ隠密に配備できる。モジュール式設計で任務の要件に合わせて弾頭を取り替えることができ、地上打撃と移動式海上標的を分けて攻撃することができる。DF-26は2015年に公開され、2024年までに約250発が生産されたと推定される。 チョン・ギョンジュ/韓国国防研究院研究委員