「油断していた。上位に迫れるとは...」識者の予想を覆すダークホース的存在。“危険なストライカー”を擁するUAEはW杯本大会に進めるか【識者の見解】
今後は厳しいスケジュール
北中米ワールドカップのアジア最終予選、イランが首位に立つグループAでここまでダークホース的存在になっているのが3位のUAEだ。下の順位表からも分かるとおり、2位のウズベキスタンに勝点3差と本大会出場へ可能性を膨らませている。 【PHOTO】日本代表を応援する「美女サポーター」を厳選! <グループAの順位表/2024年11月19日現在) 1位/イラン/勝点16/5勝1分/12得点・5失点 2位/ウズベキスタン/勝点13/4勝1分1敗/8得点・5失点 3位/UAE/勝点10/3勝1分2敗/12得点・4失点 4位/カタール/勝点7/2勝1分3敗/10得点・17失点 5位/キルギス/勝点3/1勝5敗/6得点・13失点 6位/北朝鮮/勝点2/2分4敗/5得点・9失点 堅守をベースとしつつカウンターに近いサッカーを展開するUAEはまさに先手必勝タイプ。先制できれば自分たちのペースに持ち込めるが、先手を取られると苦戦を強いられる傾向にある(逆転勝利はカタール戦のみ)。 前に出てくる相手の攻撃を防ぎ、奪ったボールを上手くゴールに繋げていたのが直近のカタール戦だ。また5節のキルギス戦でも効率よくゴールを重ねて白星を飾った。 1節/カタール戦(A) ○3-1 2節/イラン戦(H) ●0-1 3節/北朝鮮戦(H) △1-1 4節/ウズベキスタン戦(A) ●0-1 5節/キルギス戦(H) ○3-0 6節/カタール戦(H) ○5-0 そんなUAEを、識者の河治良幸氏は次のように評価していた。 「前線のタレントがしっかりして、特に10番のリマですかね。カタール戦で一挙4ゴールと、かなり破壊力があります。ちょっと私も油断していました。上位に迫れるとは思っていなかったので」 UAEが2位以内を確保するうえで重要なのが「イランに突っ走ってもらうこと」(河治氏)だ。 「UAEの現実的なターゲットはイランよりもウズベキスタンでしょう。首位のイランに突っ走ってもらって、ウズベキスタンの躓きを待つのがベターですかね。ウズベキスタンが3月のイラン戦で負ければ、望みは出てくるかもしれません」 ただ、UAEは今後のスケジュールがなかなか厳しい。アウェーゲームが3つで、そのうちのひとつがイラン戦。ここで敗れてしまうと、他カードの結果次第で2位以内を狙うのが厳しくなるかもしれない。 7節・3月20日/イラン戦(A) 8節・3月25日/北朝鮮戦(A) 9節・6月5日/ウズベキスタン戦(H) 10節・6月10日/キルギス戦(A) UAEとしては、3月の連戦を最低でも1勝1分で乗り切り、6月のウズベキスタンとのホームゲームに全力で臨みたい。いずれにしても、キーマンは“危険なストライカー”リマだ。 構成●サッカーダイジェストTV編集部
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