正念場を迎えた今永昇太「ゾーン外の球を追わなければ打てる」と分析された左腕は苦境を乗り越えられるか
カブスの今永昇太は現地6月21日(日本時間22日)、本拠地でのメッツ戦で先発するも、4回途中まで被安打11、10失点と今季ワーストの内容でマウンドを降りた。 【動画】今永メジャーワースト、痛恨の3本目となる本塁打を許し、思わず首をふる 初回、アウトが取れないままランナーを溜め、いきなりJ.D.マルティネスに3点本塁打を打たれ、2回までで計3被弾、3回を終えた時点ですでに7失点。メッツ打線に毎回打ち込まれる展開が繰り広げられ、それまでリーグトップクラスのスタッツを残しパフォーマンスが称賛されていたルーキーは、自身2度目となるメッツ戦での登板でメジャーの厳しさを噛みしめる結果となった。 そして米国内からはこの日の今永の結果について、今後のピッチングに影響を及ぼすとの考察も伝えられている。スポーツサイト『YARDBARKER』では現地時間6月22日(同23日)、今永のメッツ戦のピッチングを取り上げており「カブスのスター投手にとって、厳しい試合は不安の前兆となる可能性がある」と見解を示している。 同メディアは、これまでの今永の投球の特徴を「平均以下の球速のフォーシームを、ゾーン外の球で打者をスイングさせることに長けている」などと評した上で、「メッツは、5月1日のイマナガとの初対戦で7回をわずか3安打に抑えられたが、今回は騙されなかった」と指摘。 また今回、今永が許した3本塁打について、「ニューヨークは我慢強く、イマナガから打った3本のホームランは、いずれもゾーン内のフォーシームだった」と説いており、「打者が規律を守り、ゾーン外の球を追わない限り、彼の球は打てる」と分析している。 今永にとって、メジャーで初の2度目の対戦となったメッツのスカウティングが功を奏したと主張する同メディアは、「金曜日の登板は、打者が彼の投球スタイルに慣れてしまった後のパフォーマンスに懸念を抱かせるものだった」として、今後、他の球団とも対戦を重ねていくことについての不安の言葉を並べた。 同メディアは他にも、「イマナガにとって幸いなのは、5日間の休養を前提とした次の2試合の先発が、まだ対戦したことのないジャイアンツとフィリーズ戦であることだ」と見通している。だが、メッツ戦での結果を受け、ここから他チームからの今永へのマークはさらに厳しくなってくることも確実。メジャーリーガーとしての実力が試されるマウンドは、今後も長く続いていくことになりそうだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]