三井住友TH、今期純利益は3倍の2400億円-2期ぶり最高益へ
(ブルームバーグ): 三井住友トラスト・ホールディングス(TH)は14日、今期(2025年3月期)の連結純利益が前期比3倍の2400億円となる見通しだと発表した。2期ぶりに最高益を更新する。ブルームバーグが集計したアナリスト予想の平均2181億円を上回った。
前期(24年3月期)の純利益は前の期比59%減の792億円だった。国内で株高が進む中、政策保有株のリスクヘッジのために保有していたベア投信売却損を2981億円計上した。会社側の純利益予想は850億円だった。
本業のもうけを示す実質業務純益は同4.3%増の3386億円。与信関係費用は118億円と前年から14億円増えた。
三井住友THが33.3%を出資する資産管理専門の日本カストディ銀行(CBJ)で前社長による不正行為があったとされる問題を巡っては、高倉透社長が同日の会見で「筆頭株主としてCBJを指導し、ガバナンス体制をより強固なものにしていく」と述べた。
また、株主総会での決議を経た上で10月1日付で社名を「三井住友トラストグループ」に変更すると発表した。4月にグループ創業100年を迎えたことを踏まえ、一体となった取り組みを打ち出す狙い。
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Takashi Umekawa