地域全体で子どもを守る 奈良西署とボランティアが子ども見守り活動
20年前に発生した当時、小学1年生の女の子が下校途中に誘拐、殺害された事件を受けて、子どもたちを犯罪や交通事故から守ろうと、奈良西警察署の警察官らによる見守り活動が行われました。
18日は、普段から子どもたちの登下校の見守りなどを行っている30人あまりのボランティアに加え、奈良西署の警察官らが参加しました。2004年11月17日、奈良市の富雄北小学校に通っていた当時、小学1年生の有山楓さんが下校途中に誘拐され、尊い命が奪われました。
奈良西署の警察官も参加する見守り活動はこの事件をきっかけに始まり、犯罪や交通事故を防ごうと小学生の下校を見守る取り組みで、警察官らは子どもたちに知らない人についていかないことなどを呼びかけました。事件をきっかけに地域では今もボランティアらによる見守り活動が続いている一方で、高齢化や担い手不足が課題となっているといいます。
地域ボランティア 「地域の人には「ながら見守り」といって、朝と夕方の時間に手を止めて外へ出ていただいて、外の用事をするときに子どもの様子を見てほしいなと呼びかけるようにしております。もう二度とあんな事件は起こしてほしくないから。」
奈良西警察署生活安全課・須川 昌樹課長 「警察官と地域ボランティアが協力することで官民一体となって、警察官は安全を提供して、地域ボランティアは安心を提供できるいいきっかけかなと。」
事件から20年たった今も続くこの取り組み。事件を知らない警察官も増えているといい、風化させず教訓を未来に伝えるために、地域一丸となって子どもたちを守り続けていきます。