【なぜ】40年も「川の上に無許可で建造物」流れせき止め“水害”も…業者「以前の町長の許可を取った」裁判は町が全面勝訴
埼玉県越生町、周囲を山に囲まれた静かな街に流れる「橋戸川」の上に、“無断で建てられた建物”が、40年以上、近隣住民を悩ませているといいます。 【画像】合計61回にわたり指導も撤去せず…町長がとった新たな行動とは? 「めざまし8」の取材スタッフを案内してくれたのは、建物のすぐ近くに仕事場を構える男性。 周辺住民: ここの川は、私らが子供の頃はここに橋があったんですよ。(水害とか)そういうのはないです一切。これができてからですよ、(水害が)始まったのは。 建設会社が所持しているという白い壁の巨大な建物。周辺には無造作に建設資材が積まれています。 近くを流れている川の流れをたどると、建物の前で途切れているようにも見えますが、この“下”に川が流れているといいます。 ――建物の下はどうなっているのですか? 周辺住民: (幅)1.2mくらいかな、ふたつの管になっているんですよ。コンクリート管が2つあるんですけど、右はもうふさいであるんですよ。実質(水が)流れているのは左だけ。 男性によると、40年ほど前に、建設業者が無断で川を埋め立て、その上に建物や資材置き場を作り、今のような状態に。 4mほどあったという川幅は、建物下にある1.2mの管2本になり、しかも、その管の片方はふさがれて機能していないといいます。 これまで、大雨の度に流れてきた土砂や木材で管がつまり、川をせき止め、何度も冠水被害をもたらしてきましたが、2023年7月の大雨では、周辺の地域が広い範囲で冠水。 周辺住民: ここにせき止められた水が集まって、水かさがあがって、一気にここまで…。 みんな流されてダメになっちゃったから。すべてのものがダメになった。(飼っていた)ニワトリも全部、かわいそうに…死んじゃった。 男性の仕事場も、大きな被害を受け、その被害総額は3000万円以上に及ぶといいます。 周辺住民: (心配なのは)やっぱり人命ですよね。私含めて近隣の方は、とにかくこれを原状に戻してほしいと、それが最大の願い。