【なぜ】40年も「川の上に無許可で建造物」流れせき止め“水害”も…業者「以前の町長の許可を取った」裁判は町が全面勝訴
業者「以前の町長から口頭で許可」指導応じず裁判に
本来、河川の所有権は越生町にあり、現状は“不法占有”に当たります。 ではなぜ、40年以上にわたってこのような状況が放置されてきたのでしょうか? 越生町の新井康之町長に話を聞くと…。 埼玉・越生町 新井康之町長: 何回も何回も言ったんですけどもね。(業者側は)「何代か前の町長の許可を得ている」と主張したんですけども、(町側は)許可はしていないし。 普通、河川管理条例の河川占用許可申請書を出して、それに基づいて書面で許可証を出す。そういうことは、全然しておりません。 町側は1982年(昭和57年)からこれまで、直接指導34回、文書でも27回、合計61回にもわたり指導を行ってきましたが、当該の業者は「以前の町長の許可を取っている」と主張し、撤去に応じなかったといいます。 そんな現状を打破すべく、新井町長は2021年の就任後、撤去に向けて本格的に動きだしました。 2023年7月には、業者に対して建物の撤去と土地の明け渡しを求める裁判を起こし、今月6日に、さいたま地裁川越支部は業者に対し、「建物や資材などを撤去し、不法占有している土地を明け渡すよう命じる」判決を言い渡しました。町の「全面勝訴」です。 しかし、近隣住民の不安は拭い去れません。 周辺住民: これから先(判決に)相手が従って撤去したりするかは、まだ分かりませんでしょ。そこがいま一番心配しているところ。 「めざまし8」は建物の持ち主である業者に取材を試みましたが、事務所の電気は消えており呼び鈴を鳴らしても誰も出てきません。電話もかけてみたものの、つながりませんでした。 近隣住民を苦しめる川の不法占拠は、今回の判決で解消されるのでしょうか? (「めざまし8」11月14日放送より)
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