立山黒部アルペンルート利用者前年比16%増 トロバス「引退」影響
●訪日客25%増、アジア圏多く 立山黒部貫光(富山市)は2日、富山、長野両県を結ぶ山岳観光路「立山黒部アルペンルート」の今季(4月15日~11月30日)の利用者数が、前年比16%(11万4千人)増の82万4千人だったと発表した。 コロナ前の2019年の88万人に及ばなかったが、区間内を運行する国内唯一のトロリーバスが今季で最後だったことに加え、インバウンド(訪日外国人客)の増加が目立った。 国内客は13%(6万9千人)増の60万人。訪日客は25%(4万5千人)増の22万4千人だった。国内は北陸新幹線敦賀延伸などで、東京や大阪など大都市圏からが好調。訪日は円安基調に加え、富山空港と台湾、韓国を結ぶチャーター便運航の影響でアジア圏からが多かった。 立山駅を通過した「富山入り込み」の人数は13%(4万5千人)増の39万7千人、扇沢を通過した「大町入り込み」の人数は19%(6万9千人)増の42万7千人だった。 来季は4月15日の全線開通を予定し、6月25日まで「雪の大谷ウオーク」を開催する。トロリーバスに代わって電気バスが運行する。