防衛省、固体燃料式の新型ミサイルと推定 北朝鮮発射のICBM、米東海岸を十分射程に
防衛省は31日の自民党会合で、北朝鮮が同日発射した大陸間弾道ミサイル(ICBM)級の弾道ミサイルについて、固体燃料式の新型ミサイルだと推定されるとの分析を示した。黄川田仁志国防部会長が会合後、記者団に明らかにした。 北朝鮮が同日発射した弾道ミサイルは最高高度が7000キロを超え、飛翔時間は約86分に及んだ。高角度で打ち上げて飛距離を抑えるロフテッド軌道で発射したとみられ、これまで北朝鮮が発射したICBMで最も高度が高く、飛翔時間も最長だった。 北朝鮮は過去、通常角度で発射した場合に飛距離が1万5000キロ以上に上るICBM「火星17」「火星18」を発射している。いずれもロフテッド軌道で発射し、最高高度は6000キロを超えた。 防衛省は、今回発射したICBM級弾道ミサイルも通常角度で発射した場合の飛距離は1万5000キロ以上と説明した。黄川田氏は会合後、「飛距離は火星17・18以上の能力を持ち、優に米東海岸を射程に収める」と語った。