現役引退の長谷部誠、将来の日本代表監督就任は? 「日本サッカーに還元できればと思いますが…」
フランクフルトに所属する元日本代表主将の長谷部誠の引退会見が、5月24日に行われた。 4月17日に現役引退を発表し、5月18日に現役ラストマッチのブンデスリーガ最終節RBライプツィヒ戦を終えた長谷部。日本代表としても主将を務め、ワールドカップ(W杯)3大会に出場した40歳のレジェンドは、5月24日に日本で行われた引退会見に出席した。 会見で自身のキャリアを振り返る中で、長谷部は2006年から2018年までの日本代表での日々について率直に語っている。 「クラブと日本代表の両立という部分で、正直非常に苦しんだというか、しんどかったなという10年間でした。両立する難しさを感じていました。しかし、人としても成長できた期間だったと感じています」 具体的には「(ヴォルフスブルクでの2011-12シーズン序盤に)移籍問題で上手くいかずにチームに残ることになり、ベンチにも入れず、練習も一緒にさせてもらえない」時期に苦悩を抱えていたことを吐露した。 「それでも代表に呼んでもらってキャプテンとして示さないといけない。言葉もですが、背中で示さないといけない部分もありますので、説得力がないと感じて苦しんでいました」 また、今後については「まず数か月間の休暇をとって、そのあとにアイントラハト・フランクフルトで指導者の道に進もうと思っています」とも口にした長谷部。多くのファンがいずれ日本代表指揮官になることを期待しているが、将来的に挑戦する可能性はあるかと問われると、否定こそしなかったものの現時点では考えていないようだ。 「ヨーロッパのような高いレベルの中で指導者として経験を積んで、積み重ねていった先に日本サッカーに還元できればと思いますが、大前提として『日本サッカーのためにこういう道を進もう』とは考えていないので、まずは目の前のことをコツコツとやれればと思います」