【漫画】子どもが公園でゲーム…その理由に「これが悲しい現実」「そうさせたのもうちら大人達なんだよなぁ」
『大人中心の世界』という4コマ漫画がXに投稿されて、1110万の表示、19万の「いいね」がつく大反響となりました。漫画を描いた「うのき」(@UNOKINOKI)さんにお話を聞きました。 【漫画】「大人中心の世界」全編を読む 漫画の内容はこうです。ボールを持った男の子が公園の金網に掲示された看板を見ています。看板には「公園でのボールを使った遊びは禁止! 周りの迷惑にならないようにマナーを守りましょう」と書かれていました。 その看板を見た男の子は、公園で遊ぶことを諦めて交通量がそんなに多くない道路で遊ぶことにしました。ところが通りかかった車の運転手に「車に当たったらどーすんだ!!」と怒鳴られてしまいます。 外でボール遊びをすることは難しいことを知った男の子は、仕方なく家でゲームをすることに。しかし今度はお母さんに「家でゲームばっかりしてないで、外で遊びなさい!!」と怒られてしまいました。 それならばと外でゲームをすることにした男の子。すると見知らぬおばさんたちに「最近の子は公園でもゲームばっかりね」「昔の子供はもっと元気だったよね」とヒソヒソと話のネタにされてしまいます。その話を聞きながら、男の子は木の下に小さく座って悲しむのでした。 「これが悲しい現実、子供達が楽しくワーキャーしてるだけで苦情くるし」 「言うこと聞いているだけなのに かわいそう…」 「そうさせたのもうちら大人達なんだよなぁ…」 「しかも危険だからと言って遊具すらない。その上、子どもの運動不足だという。マジで分からんな」 「こどもファーストにしないと子育てもしにくいですよね。でも昼に寝ていたい夜勤の方の存在だとか、こどもの高い声が辛く感じるお年寄りとか問題もありなにかと難しい問題ですね」 こんなコメントが寄せられました。公園でのびのびと遊ぶこともできない、まさに「大人中心の世界」をみなさん感じているようです。うのきさんに漫画を描いた背景を聞きました。 ──何かきっかけがあってこちらの漫画を描かれたのですか? 漫画同様、公園の看板、家の前の駐車場で遊ぶ子どもたち、外でゲームをする子どもたち、それぞれの姿を見た時にこの子たちにも大人が知らない背景があるんだろうなと思い描きました。実は1年前くらいに描いた漫画で、そのときのポストにもたくさん反響をいただきました。 ──そうだったのですね。なぜ今再ポストを? 住民が保育園の園児の声がうるさいと裁判を起こし、それが敗訴になったというニュースを見たからです。無事敗訴になってよかったです。 ──なるほど。ちなみに、うのきさんの子ども時代はどんな感じでしたか? ボクは出身が福井県で田舎生まれなので、とても自由でした。校庭でサッカーしたり、ハイパーヨーヨーしたり、駐車場でボール遊びして車に当てちゃって怒られたり…。地域の人の顔もみんな知ってるので、悪さしたら普通におっちゃんに怒られたりしましたね(笑)。今となっては良い時代ですね。 ──子どもが少なくなってきて、大人中心になってしまっているのでしょうか。今、うのきさんがお住まいの地域はどんな様子ですか? 実は最近、妻の地元の石川に移住したんです。18歳から大阪に20年住んでいたんですけど、子どもが出来て、子育てをするなかで、もっとのびのび元気に遊べる環境がいいなと思いまして。こっちの公園はめちゃくちゃ広くて自由度があります。木がたくさんあって空が広くて空気が澄んでいる田舎は落ち着きますね。 ──多くの方が、投稿に反応しましたね。 糸井重里さんからも引用ポストがあって…びっくりしました。雲の上の存在の人にも届いてしまうXの力に震えました。と同時にこわくもなりました。 ◾️トークイベント『僕はこうしてイラストレーターになった』が、大阪市福島区で11月6日(水)19時から開催されます。 (まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・太田 浩子)
まいどなニュース