「こわい。もう一人じゃいけん」セルフレジに戸惑うヤス子ばあちゃん!?「買い物ってさ、一言二言会話して」無機質な社会に変容していく【作者に聞く】
100歳を迎えた、ヤス子ばあちゃんを振り返る。たばやん(@obaatyanntoissy)さんの家族漫画「おばあちゃんと一緒」より「おばあちゃんとスーパー」を紹介するとともにヤス子ばあちゃんの近況を聞いた。 【漫画】本編を読む 現在たばやんさんは、看護roo!にて「終末期の患者さんのために、私ができることって?」や「実習でまさかの患者さんを担当。…どうすれば!?」など、看護学生や看護師の体験談を漫画化。看護の中でぶつかる壁や報われる気持ちなど、ナースの仕事を描く。 ■ヤス子ばあちゃん、スーパー「こわい!」急速なデジタル化に戸惑う 令和元年に消費税が10%になり、その後多くのスーパーでセルフレジが導入された。支払い方法を自分で選択し、決済する。現金やクレジットカードのほかにキャッシュレス決済も導入された。久しぶりにスーパーへ行ったヤス子ばあちゃんは、その変わりようにびっくり!! 通いなれたスーパーにセルフレジが導入されていたのだ。「買い物ってさ、一言二言会話してさ」と、ヤス子ばあちゃんは、人とのコミュニケーションを楽しむほう。今までとの変化に戸惑い、「急な変容が無機質に感じたんだと思います」と、たばやんさんは話す。 「こわい。もう一人じゃいけん」と、帰宅後ヤス子ばあちゃんはかなり落ち込んでいたが、新聞に同じような体験が掲載されているのを見て、「オラだけじゃない」と元気を取り戻した。デジタル化社会、スマート化社会で時短が求められる一方で、急速にデジタル化していく社会に戸惑う人もいる。読者からは「慣れるまで時間がかかると思います」「わかるわぁ。行き慣れてるスーパーなら、なおさら」と共感の声もあった。 昨年、100歳を迎えたヤス子ばあちゃんの様子を聞くと、「3カ月ほど、週に1回リハビリに通い、体操や簡単な運動などを頑張っておりましたが、4カ月ほど経ったころ、頑張りすぎて熱が出てしまうこともあったため、現在は活動を少し減らしてデイサービスに切り替えています」と、無理のない範囲で活動している様子。 「今も自分で自分の分の皿を洗ったり、トイレまで歩行器を使わずに杖で歩いたりと体調に合わせて工夫して運動しています!リハビリを始めたときの期待感に比べるとちょっと残念な結果かもしれませんが、『無理なく優しく生活していてもらいたいな』と家族で見守っております」と、たばやんさんはコメントを寄せる。漫画では、デイサービスの介護士さんとの会話を楽しむ様子も描かれている。 ■取材協力:たばやん(@obaatyanntoissy)