フィットネスプロデューサー・AYAさんに聞いた、トレーニーに必要な8つの心得
心得①|外を歩くことも、立派なトレーニングだと思える
トレーニングは、ジムに入会しないとできないわけではない。運動習慣のない人にとってはウォーキングでも多くの効果が得られる。通勤時にひと駅歩くなど、いまのライフスタイルの延長線上でできる運動から始めよう。
心得②|背伸びをせず、できる範囲で小さな階段を上る
週1回の腕立て伏せという目標なら、多くの人はクリアできるはず。その成功体験でモチベーションを高めて頻度を週2回に増やし、次はスクワットにも挑む。「小さな階段を作り、焦らず1段ずつ上っていきましょう」。
心得③|いつでも運動のスイッチが入るスペースを確保
自宅は基本的にリラックスする場所。あえてその一角にヨガマットを敷いたり、腹筋ローラーを置いたりして、その気になればいつでもトレーニングできるスペースを確保しておく。そうすれば隙間時間に即始められる。
心得④|自分こそ、自分の専属トレーナー。疲れているとき無理をしない
パーソナルトレーナーは頼れる存在だが、自らの体調は自身がいちばん分かっているもの。トレーニングするうち、カラダの声がよく聞こえるようになる。疲れて悲鳴を上げているときは、躊躇せずに休む勇気を持とう。
心得⑤|息抜きがないと長続きしない。意識してチートデイを作る
毎日ストイックに鍛え続けているイメージが強いAYAさんだが、「週2回はあえてオフ日を作り、好きなものを食べるチートデイを設けている」とか。カラダも心も意識的に休ませないとトレーニングは長続きしないのだ。
心得⑥|できることなら、太陽が空にあるうちにカラダを動かす
24時間いつでも使えるジムも増えてきた。自宅トレでも同じく昼夜を問わずトレーニングできるけれど、ヒトは本質的に日中に活動するようにプログラムされている。「可能なら太陽が出ているうちに運動しましょう」。
心得⑦|運動をきっかけに、食事や睡眠といった生活全般を見直す
ハードワークに励んでも、ジャンクフードばかり食べたり、睡眠不足だったりすると、せっかくの運動の効果を100%享受できない。トレーニーになったら、ライフスタイル全般をヘルシーに整えていこう。
心得⑧|トレーニングで逃げたら、人生でも逃げてしまう。トレーニングで人生を練習する
AYAさんでも運動をサボりたくなる日もあるとか。「でも運動を“これくらいでいいや”と適当に済ませるクセがついたら、仕事も適当でいいと思うようになる。人生の練習だと思ってトレーニングに取り組んでいます」。
取材・文/井上健二(初出『Tarzan』No.872・2024年1月25日発売)