関西勢4連覇へ強さ磨く スニーカーエイジ全国大会に向け 大阪芸大でサウンドクリニック
ギターの2年、池柚夏(ゆずか)さんは「裏のリズムの取り方など、どこを練習していけばいいのか分かった」とヒントを得た様子。ボーカルの2年、野口彩乃さんは「表情筋の使い方、英語の子音と母音の強調の仕方など実演を交えて教わり分かりやすかった」とレベルアップを実感していた。
■招提中(関西地区・大阪芸術大学賞)
明るい曲調の中で、前半は明るさと元気さをアピールし、後半に入ると青春の苦しみや悩みを表現する。
ボーカルの音の響かせ方や「元気が良すぎて、音が団子状態になっている」といった演奏力、ダンスシーンでの手の伸ばし方といったステージングについて指摘はあったものの、教員たちからは「中学生としてはすごい演奏技術」と評価を受けた。
ボーカルを務める部長で3年の杉本華菜さんは「関西地区の高校生の分も含め、全国で賞を取りたい」と話す。
出場するメンバーは全員3年生で受験を控えている。「平日はみんな短時間で集中して練習を重ねてきた」といい「私たちの頑張りを全国で証明したい」と意気込んだ。
■奈良育英(関西地区・入賞)
激しいヘビーメタルの曲を力強い女性ボーカルで彩る全編英語歌詞の曲。譜面は市販されておらず、部員で手分けをして〝耳コピ〟し譜面を起こした。
メインボーカルの2年、札辻千尋さんは、辞書を引きながら歌詞の内容の理解を深めた上で歌唱にあたったというが「英語歌詞なので、歌の表現にストーリー性を出さないと単調に聞こえる」と指摘を受けた。
英語発音の母音と子音の使い分けや口角の上げ方の指導を受け「悩んでいた発声方法は、先生と一緒に歌ってもらえることでコツがつかめた」と喜んだ。
チームリーダーでベースの3年、上村未來さんは「メタルなので楽器全体をアンサンブルにまとめるのが難しい」としつつ、「全国では順位より『強く生きる』というメッセージを伝えたい」とした。
■阪南大高(関西地区・入賞)
昭和53年リリースの名曲。メンバーにとって遠い世代のヒット曲に乗り、派手なダンスパフォーマンスで盛り上げる。メインボーカルの3年、立花幹(もとき)さんは「自分たちだけではなく、観客を巻き込んで会場と一体化したい」と話す。