【プレビュー】39年連続開催、伝統のハンガロリンク…抜きどころのない中どう攻めるのか、駆け引きに注目! 第13戦ハンガリーGP|F1
F1第13戦ハンガリーGP 概要
次戦ハンガリーGPの注目は何と言っても、かつての競争力を取り戻しつつあるメルセデスだろう。第11戦オーストリアGP、第12戦イギリスGPと、2021年以来となる2連勝をマークした。 イギリスGPではF1史上初めて、英国籍のドライバーがトップ3でスタートしたこの一戦は、マクラーレン勢の戦略ミスにも助けられ、ルイス・ハミルトンが945日ぶりとなる勝利を収めた。この勝利でハミルトンは自身が持つ通算勝利数を104回に伸ばした上に、同一サーキットでの最多優勝記録も9に更新するなど、記録ずくめの母国グランプリとなった。 毎年恒例のサマーブレイク期間まで、いよいよ残り2戦となった。その初戦であるハンガリーGPは、カレンダー随一の低速コースで知られるサーキットであることから、予選の結果がいつにも増して重要となる。近年では例がなかったほどの大混戦となっている今季のF1は、ここまですでに4つの異なるチーム、6人の異なるドライバーが優勝を記録している状況だ。お馴染みの上位勢か、それとも今季7人目の優勝者が誕生するのか、今週末のハンガロリンクも激戦必至となる。
サーキット(ハンガロリンク)のレイアウト
1985年に着工され、翌1986年からF1レースを実施。2024年で39季連続開催となっている。 ハンガロリンクは丘陵地に作られたサーキットのため、アップダウンが激しいサーキットでもある。全長は4.381kmで、周回数は70。 同サーキットはストレートが短く低速コーナーが多いため、F1レースの中でも平均速度が低いサーキットとして知られる。オーバーテイクポイントもあまり多くないが、ドライバーがもし仕掛けるのならストレートエンドの第1コーナー、そしてターン1からの立ち上がりにおけるトラクション重視の駆け引きを行い、そのままターン2が勝負どころとなるケースも多い。 第2セクターにはテクニカルな連続コーナーもあり、ドライバーの一瞬のミスが大きなタイムロスにつながることも。レーサーの技巧、経験が試されるサーキットと言えるだろう。 抜きどころが少ないだけに予選でのグリッド順、そしてタイヤチョイス&ピットイン含めた各チームの戦略が大きくものをいう。もしセーフティーカー及びバーチャル・セーフティカーの導入されるタイミングがあるとしたら、この機をピットインに活用したいところ。 ターン4、ターン5、ターン12では予選でトラックリミット違反&タイム取り消し、及び決勝でのタイムペナルティになることもあるため、この区間のライン取りは注意が必要となる。 毎年“トレイン状態”になる可能性が高い中、タイヤ選択やピットに入るタイミングなど、ライバルより前に立つため、どうレースプランを柔軟に変えるのかが勝敗を大きく左右することになりそうだ。 ************ 【レース情報】 F1 第13戦:ハンガリーGP※日本時間 7月19日(金)20:30~フリー走行1回目 7月20日(土)0:00~フリー走行2回目 7月20日(土)19:30~フリー走行3回目 7月20日(土)23:00~予選 7月21日(日)22:00~決勝 F2 第9戦:ハンガリー※日本時間 7月19日(金)18:05~フリー走行 7月19日(金)23:00~予選 7月20日(土)21:15~レース1 7月21日(日)17:05~レース2 ************
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